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【食堂のおばちゃんの人生相談】41歳・自営業のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.02 11:00 最終更新日:2019.12.02 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/オリンピアさん(41)自営業】
冬といえば、鍋料理。水炊きやら市販のスープやらで目先を変えているが、ネタが尽きた。野菜も高い。でも、鍋料理大好き。安くて美味しい鍋を教えてください。
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【山口先生のお答え】
鍋、良いですよねえ。簡単だし、いろいろな食材が豊富に食べられるし、私も冬は毎日鍋にしたいくらい。最近は市販のスープも種類が豊富です。当然、キムチ鍋とか豆乳鍋はお試しになっていますね。チーズ入りイタリア風鍋スープは?
それでは、絶対に市販されていないお鍋をご紹介しましょう。題して「酒鍋」。故向田邦子さんのご自慢料理だったそうです。
まず、安い清酒を買いましょう。紙パック入りだと700円台から売ってます。合成酒はやめてね。鍋に酒を入れて煮立て、アルコールが飛んだら豚肉(バラがお勧め)薄切りを入れ、続いてホウレン草を入れます。
火が通ったら大根おろしとポン酢でいただきましょう。薬味はお好きなものをご自由に。さっぱりしていて、いくらでも食べられますよ。身体も温まるし。
それと、「タイスキ」もお勧めです。鶏ガラスープのしゃぶしゃぶに近い料理で、安くてビタミン豊富なモヤシと相性抜群! つけ汁にニョクマムと香菜を加えれば、東南アジアの風が吹きます。シメは勿論、フォーです。今夜は鍋とぬる燗で、決まり!
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中