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【食堂のおばちゃんの人生相談】39歳・会社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2019.12.06 11:00 最終更新日:2019.12.06 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/すべらない男さん(39)会社員】
 酒の席で盛り上げようと、各人に話を振ったり、プライベートの失敗談を披露したりしているが、そのわりに「話が雑」「心がこもっていない」とツッコまれてしまう。上手な盛り上げ方を教えてほしい。

 

 

【山口先生のお答え】
 お悩みを伺っていると、あなたは所謂 “いじられキャラ” のような気がします。

 

 話に対してあれこれツッコミが入るのは、皆さんがそうやってあなたを「いじりたい」と欲しているからでしょう。つまり、あなたは皆さんに好かれているんです。「イヤな奴」の話には、誰も積極的に反応したくありませんからね。

 

「酒席を盛り上げたい」というあなたの希望は、いじられることによって果たされているわけです。このままの路線で問題ないと思いますよ。

 

 昔から「話し上手は聞き上手」といわれています。積極的に面白い話をするのは大切ですが、それ以上に相手の話に耳を傾け、絶妙な相槌を打ってあげると、好感度はさらにアップしますよ。この場合の相槌とは「共感・驚き・同情などを大袈裟に表現すること」と考えてください。

 

 ゲーリー・クーパーは共演女優のほとんどとベッドインしたそうですが、彼が女優との会話で口にするのは「へえ、そうなの」「それは驚いたな」「僕もそう思うよ」の三つくらいだったそうです。

 

 まあ、ゲーリー・クーパーと一緒にするのもナンですが、もし好きな女性がいたら、熱心に話を聞き、熱心に相槌を打ちましょう!


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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