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【食堂のおばちゃんの人生相談】45歳・会社員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2019.12.27 11:00FLASH編集部

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

【お悩み/もり次郎さん(45)公務員】
 先日、行きつけの居酒屋で飲みすぎて酔っ払い、お皿を3枚も割ってしまいました。大将は「いいよ、いいよ」と言ってくれましたが、翌朝は二日酔いと自己嫌悪がひどくて。それ以来、お店の前までは行っても入る勇気がありません。

 

 

【山口先生のお答え】
 ああ、もり次郎さん、とても他人とは思えません! 実は私もかつて、酔っ払ってタクシーから交番の前で放り出され、そのままグーグー熟睡してしまい、お巡りさんが三人がかりでシーツに載せて家まで搬送してくれたことがあるのです。

 

 翌日、母が菓子折を持ってお詫びに行ったら「これは結構ですから、娘さんにあんまり酔っ払わないように言って下さい」と返されて…………。

 

 あれから10年になりますが、私は恥ずかしくてあの交番の前を通れません。通るときはわざわざ道路を渡って反対側を歩きます。

 

 その前にも高田馬場の駅前の花壇にダイブして寝込んじゃったり、駅の階段から転落したり、駅で寝込んで車椅子に乗せられたり、泥酔して山手線3周したり、数え上げたらきりがありません。恥多い人生ですが、それでも今日までなんとか生きてきました。

 

 だから、もり次郎さん、クヨクヨしちゃいけません。あなたはお店のお客さんだったわけですから、酔っ払うのも勘定の内です。手土産でも持って、気軽にお店を訪れましょう。「この前、悪かったね」と言ってあげれば、誰も悪くは思いませんよ。

 

 むしろ、あなたが気にしてお店に顔を見せなくなってしまったら、そちらの方が店側には痛いと思います。忘年会の季節。お互い、大いに呑みましょう!


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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