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ゴールドより上級…年会費無料のブラックカードで一目置かれたい
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.13 20:00 最終更新日:2020.01.13 20:00
新年は、ライフスタイルを見直すいい機会。せっかくだからクレジットカードも、見直してみてはいかがだろうか。2020年の人気カードの傾向と、サラリーマンが財布から出したときに「おっ」と思われるカードを、クレジットカードやポイントの達人・「ポイ探」代表の菊地崇仁さんに聞いた!
「最近の傾向として、券面の黒いカードが普及していることがあげられます。これまでグレードの高いカードといえば “ゴールドカード” でしたが、『目立ちすぎて逆に恥ずかしい』という人が増え、シックな黒いカードに人気が集まったようです」(菊地さん、以下同)
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黒いカードに人気が集まっているのは、アメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)が発行する「センチュリオン・カード」の影響も大きいという。
「アメックスには、限られた会員だけが持てる最上級のカード『センチュリオン・カード』があります。このカードが、黒色なのです。『黒=上級』というイメージは、ここから来たのでは」
近年、各社が相次いで黒いカードを発行している。カードの「券面を黒に変更しただけで、会員数が増えたカードもあるほど」だという。
そしてじつは、年会費無料の「ブラックカード」も多い。タダで一目置かれたほうがいい、というわけで、菊地さんに、年会費が “実質無料” のおすすめ「ブラックカード」を聞いた。
「まず、インヴァスト証券と提携した『インヴァストカード』。ショッピング利用100円ごとに1ポイントが貯まり、1ポイント=1円として、自動的に投資にまわります。『ポイントが失効する』ということがありません」
ポイントを、投資以外にも利用したい人には、松井証券発行の「MATSUI SECURITIES CARD」(黒いカードを選択可)。こちらはポイントを投資にまわせるほか、アマゾンのギフト券などに交換することもできる。
使い勝手のよさでは「オリコカード ザ ポイント」が。
「『オリコモール』というサイトを経由して、ネットで買い物をすると、ポイントが0.5%、上乗せされます。たとえば、アマゾンでのショッピングなら、還元率が2%ほどになります。
貯まったポイント(オリコポイント)は、アマゾンのギフト券や電子マネーに交換できます」
ポイント還元率の高い「ブラックカード」といえば「REXカード」がある。
「還元率は1.25%。年会費無料、カードの色は黒とボルドーから選べます」
ちなみに「ブラックカード」のなかには、使っているうちに表面がこすれて、黒色が落ちてしまうものがあるという。
「カードの下地はもともと白いので、それが現われてきてしまうんです。JCBなどの上級カードでは、中心まで黒い素材でカードを作っているので、白地が出ることはありません。これを業界では『ブラックコア』と呼んでいます。知っていたら、通と思われるかもしれません(笑)」
「黒」ブームに沸くカード業界だが、2020年にはある「変革」が起きそうだと、菊地さんは指摘する。
「米アップルが2019年夏、米国内で『Apple Card』の発行を開始しました。このカードの色が、白なんです。シンプルで、非常におしゃれ。日本での発行は未定ですが、上陸したら一気に人気が出る可能性がありますね」
黒から白へ、人気がオセロのようにひっくり返るかもしれない!
【年会費 “実質無料” の「ブラックカード」】
●インヴァストカード
「元手ゼロからの資産運用」をうたっており、カードのポイントは自動的にインヴァスト証券の口座へ送られ、「マネーハッチ」と呼ばれる独自のサービスを利用して、海外ETF(上場投資信託)などの自動売買積み立てにまわされる。
将来的にETFを売却すれば、手元に現金としてポイントが戻ってくる。ポイントの有効期限がなくなるのも特徴。
●オリコカード ザ ポイント
「ネットに強いカード」として定評がある1枚。「オリコモール」というサイト内のボタンをクリックして、ネット通販サイトへ行き、そこで買い物をすると、オリジナルポイントの「オリコポイント」が加算される。
モールに加盟しているショップは旅行、レストラン予約、ふるさと納税など、多岐にわたる。
●REXカード
食べログなどを運営する、カカクコムと提携しているカード。通常ショッピングでのポイント還元率が1.25%と高く、貯まったポイントをカードの請求額から差し引く「Jデポ」を利用すれば、実質的なキャッシュバックを受けられる。
「ただし、知っている人からポイント目当てと思われると、恥ずかしいカードかも」
(週刊FLASH 2020年1月21日号)