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日高屋は喫煙室を設置…人気チェーン店に喫煙可能か聞いてみた

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.01.27 20:00 最終更新日:2020.01.27 20:00

日高屋は喫煙室を設置…人気チェーン店に喫煙可能か聞いてみた

「金の蔵 池袋サンシャイン通り店」のトイレを改装した喫煙所

 

 居酒屋で、たばこをくゆらせながら一杯――。愛煙家にとっては至福のひとときだが、もうすぐそんな光景も見られなくなりそうだ。国の「改正健康増進法」と、東京都の「受動喫煙防止条例」が4月1日から全面施行となり、飲食店は原則屋内禁煙となる。

 

「改正健康増進法」では、「個人経営または資本金5000万円以下で、客席面積100平方メートル以下の小規模店」以外が規制対象となり、該当するのは、全国の飲食店のうち約45%。それ以外は、これまでどおり喫煙が可能だが、東京ではさらに厳しい条件が加わる。

 

 

 都条例では、店の面積にかかわらず、従業員を雇っている場合には原則禁煙。これにより、都内の飲食店では約84%が規制対象となる。

 

 これまでは、喫煙席と禁煙席を分けるなど、自主的に対策を取ってきた店も多い。しかし、4月からは喫煙室を設置する以外、店内での喫煙は認められなくなる。喫煙室を設ける場合にも、「煙が流出しないよう壁で区切り、屋外への排気ができる」などの条件を満たす必要がある。

 

 そこで本誌は、大手外食チェーン18社の対応策を調査した。はたして、喫煙者に優しいチェーンはどこなのか?

 

 居酒屋では、「串カツ田中」が2018年から全席禁煙に踏み切り、話題となった。しかし、それ以外のチェーンは、「喫煙室が設置可能な店舗では設置する」と回答。入居するビルの構造や店舗規模により、設置できない場合以外は、喫煙室を設けるという。

 

 たとえば、「白木屋」「魚民」など、モンテローザ系列店では、既存のほとんどの店舗に喫煙室を設置予定だ。「白木屋三鷹北口駅前店」では、客席の一部を喫煙室に改装した。国や一部自治体では、中小事業主を対象に喫煙室設置の費用などを助成する制度も。

 

 ほかにも「金の蔵」は、基本的に全店舗に喫煙ルームを設置予定。「池袋サンシャイン通り店」は、席数約250。この店舗では、男子トイレを改装、排気設備を利用して喫煙室にした。喫煙室は10人ほど入れる。一方、同系列でも「アカマル屋」のような業態は店舗面積が狭く、喫煙室の設置が難しいという。

 

 喫茶店では、「銀座ルノアール」が紙巻きたばこNGとする以外は、喫煙室を設置する方向。軽食・ファミレスは全面禁煙が多いが、「日高屋」は喫煙室を設置していくという。では、個人店はどうか?

 

「うちは30席ですが、席数を減らして喫煙室を造るなんて予算的にも無理。吸いたい人は、外で吸ってもらう予定です」(都内の居酒屋経営者)

 

 いくつかの店で話を聞いたが、ほぼ同じような対応だった。小規模店の多くは、店内喫煙は不可となりそうだ。

 

 喫煙者の肩身はさらに狭くなる、と思うかもしれない。しかしルールが明確になることにより、これまでのように「グレーゾーンで、周囲に気を遣いながらたばこを吸う」というようなこともなくなる。そう考えれば、愛煙家にとってもそれほど悪い話ではないかもしれない。

 

 もちろん、周囲への気遣い、マナーは忘れずに! 以下では、大手18社の回答を公開する。

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