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【食堂のおばちゃんの人生相談】43歳・会社員のお悩み

ライフ・マネー 投稿日:2020.02.03 11:00FLASH編集部

 

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/運痴さん(43歳)会社員】

 

 転居したら、小3の息子の学校はPTAが盛んで、私にも「パパさんバレー部」 に入ってほしいという勧誘がしつこい。ほかの父親は運動部経験者揃いだが、私は帰宅部で、向いてるはずもないのに。
「息子さんにも新しいお友達が増えますよ」と言われると無下に断わりづらいが、パパ友づき合いも面倒だ。

 

 

【山口先生のお答え】

 

 私も運動音痴の帰宅部なので、あなたのお気持ちは痛いほどわかります。運動、嫌いなんですよ。中1の時『スマッシュをきめろ!』というマンガに憧れてテニス部に入ったものの、球拾いと素振りばかりで、半年でやめました。

 

 ただ、せっかく新しい土地にやって来て、新しい知り合いを得るチャンスを無駄にするのは、少し勿体ないように思います。

 

 運動部に所属するのは選手とコーチだけではありません。マネージャーや用具係も存在します。

 

 どうでしょう、マネージャー兼用具係として参加してみては?

 

 試合には参加しなくても、皆さんが気持ちよくバレーボールを楽しめるように働いてあげたら、きっと喜ばれると思いますよ。

 

 私がマネージャー活動としてお勧めしたいのは、試合後の飲み屋選びです。汗を流した後のビールは旨いですからね。つまみも美味しくて雰囲気もよくて、おまけに値段の安い飲み屋なんか開拓してあげたら、あなたは “パパさんバレー部” の英雄ですよ。

 

 部活動の範囲を広げれば、家族連れで花見に行ったりバーベキューをしたり、新しい土地の楽しみも増えるんじゃないでしょうか。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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