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低迷中のソフビ怪獣が買い「フィギュア」投資で資産づくり
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.04 20:00 最終更新日:2020.02.04 20:00
投資、資産形成というと、株式や外貨、金(GOLD)などが思い浮かぶ。しかし、値上がりが見込めるものは、すべて投資の対象になる。さらにそれが趣味と直結していれば、“自分の得意分野” で勝負できるのだ。
“お宝探し” を楽しみながら資産増にもなる、「趣味投資」の世界をご紹介しよう。今回は、「フィギュア」だ。
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「最近では、復刻品を巧妙に加工してアンティークに見せるなど、偽物が増えています。写真で判断するしかないネットでは、プロでも、真偽の見極めは難しくなっています」
『開運! なんでも鑑定団』(テレビ東京系)で、特撮・アニメ玩具の鑑定士としてもお馴染みの、「ゴジラや」(東京・高円寺)店主・木澤雅博氏が語る。
「おもちゃというのは不思議なもので、高そうと思えるものが安く、安いのではないかというのが高価だったりする。それに、人気の波があるので、掘出しモノが安く手に入ったりすることもあります」
現在、人気の波がきているのが「超合金」だという。超合金は、大ヒットした1974年発売のダイキャスト製「超合金マジンガーZ」からシリーズとして始まった。
「うちの店でも、超合金は入荷したら、すぐに売れます。また、海外でも大人気ですから、ネットオークションで売る場合、『海外OK』にしておいたほうがいいです。思わぬ高値で落札されることもある」
逆に、“人気の波がきていないもの” も狙い目だ。
「『ソフビ怪獣』は、一時期大人気でしたが、いまは低迷しています。マルサンの『ゴスラ』のようなレアものは高値安定していますが、ほかはそれほど人気がないんです。
しかし、今後、絶対戻ってきます。いまは状態のいいものが数万円で手に入りますから、シリーズで集めておけば、コレクションとして楽しめますし、値上がりも見込めます」
木澤氏が言及したマルサンオリジナルの怪獣「ゴスラ」は60万円。玩具メーカー・マルサンが1970年〜1971年に独自に販売していた「ウルトラ怪獣シリーズ」。当時は不人気でレア化した。コツコツと集めていくことが、資産形成につながるのだ。
「小出しにネットで売り出したり、複数の店に持ち込んでも、すぐにプロのネットワークで広まり、買い叩かれるのがオチです。高く売りたいなら、専門店に相談するのがいちばん。
この世界も、年ごとに複雑になってきていますから、大儲けするのは、うちのように本業にしていても厳しい(苦笑)。ただ、趣味としても奥深いので、損得抜きでも楽しいと思いますよ」
(週刊FLASH 2020年1月28日号)