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始まりは三輪トラック…創業100年「マツダ」のデザイン秘話(画像5/22)公開日:2020.02.16 更新日:2020.02.15

1950年、世界で初めてインダストリアルデザインを採用した、三輪トラックの「CT/1200」が大ヒット。その後の躍進につながった
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1920年1月30日、ワイン瓶などのコルクを製造する「東洋コルク工業」として創業。その5年後、火事で工場を消失。失意の中から、実質的な創業者である松田重次郎は、本来の得意分野である機械工業での再起を目指し、社名を「東洋工業」と改め、三輪トラック事業に進出した
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マツダでは、デザイン形状を確定させるために、原寸大のクレイモデルを作る。コンマ数ミリ単位で粘土を削り出す、クレイモデラーの技術が試される
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1935年に発売された「TCS型三輪トラック」。排気量654cc、13.2馬力のエンジンで、400kg積み。2重フレームで耐久性を向上したり、荷台の床を低くしたりと、マツダ独自の技術が投入され、実用性も高く好評だったという
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マツダが四輪乗用車市場に参入を果たした、記念すべき1台「R360クーペ」。356ccの空冷2気筒OHVエンジンは、16馬力。狭いながらもリアシートを装備して、4人乗りを可能にした軽乗用車だ。ボディは徹底的な軽量化が施されており、その燃費はリッター32kmを実現した。さらにオートマ車も設定するなど、力が入っていた。当時の販売価格は30万円と格安
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マツダが四輪乗用車市場に参入を果たした、記念すべき1台「R360クーペ」。356ccの空冷2気筒OHVエンジンは、16馬力。狭いながらもリアシートを装備して、4人乗りを可能にした軽乗用車だ。ボディは徹底的な軽量化が施されており、その燃費はリッター32kmを実現した。さらにオートマ車も設定するなど、力が入っていた。当時の販売価格は30万円と格安
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マツダが四輪乗用車市場に参入を果たした、記念すべき1台「R360クーペ」。356ccの空冷2気筒OHVエンジンは、16馬力。狭いながらもリアシートを装備して、4人乗りを可能にした軽乗用車だ。ボディは徹底的な軽量化が施されており、その燃費はリッター32kmを実現した。さらにオートマ車も設定するなど、力が入っていた。当時の販売価格は30万円と格安
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マツダ三輪トラックの集大成である1台が「T2000」。快適なキャビンと、丸型ハンドルを採用。エンジンは1985ccで81馬力、三輪車最速の時速100kmを実現し、積載量は2tだった。長い荷台と、三輪という小回り性の高さから、林業関係の人たちに愛用され、10年あまりも製造され続けた
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マツダ三輪トラックの集大成である1台が「T2000」。快適なキャビンと、丸型ハンドルを採用。エンジンは1985ccで81馬力、三輪車最速の時速100kmを実現し、積載量は2tだった。長い荷台と、三輪という小回り性の高さから、林業関係の人たちに愛用され、10年あまりも製造され続けた
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“軽自動車では初の4ドアセダン” として人気になった「キャロル360」をベースに、排気量600ccのエンジンを積んだ小型乗用車規格として登場したのが、この「キャロル600」。人気は燃費のよい360に集中していたが、この小型車が、のちの大衆車「ファミリア」誕生へとつながっていく
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1963年、小型車市場で勝負するために、「キャロル600」に800ccのエンジンを載せ、ライトバン「ファミリア」が登場。社内のデザイン能力の育成が不可欠との認識から、入社間もない若手デザイナーの案を採用した。マツダのデザインへのこだわりが見て取れる。トヨタ「カローラ」や日産「サニー」と渡り合うほどの人気となった。写真は、1964年に発売されたセダンタイプの「ファミリア800 セダン」
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マツダの “普通乗用車第2弾” として登場したのが、この「ルーチェ1500」。イタリアのデザイン会社「ベルトーネ」がデザインを担当し、その美しさは現代でも通用するレベルにある。78馬力のエンジンは、最高時速150kmを可能にして、高級車にふさわしい俊足ぶりを見せた
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“世界初の量産ロータリーエンジン車” として登場したのが、この「コスモスポーツ」。「2シーターのクーペモデル」という、当時としては、まさにスーパーカー的な存在だった。ロータリーエンジンを実用化したマツダの技術力の高さを、日本だけではなく世界に知らしめた名車。110馬力と128馬力、2種のエンジンが用意された
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“世界初の量産ロータリーエンジン車” として登場したのが、この「コスモスポーツ」。「2シーターのクーペモデル」という、当時としては、まさにスーパーカー的な存在だった。ロータリーエンジンを実用化したマツダの技術力の高さを、日本だけではなく世界に知らしめた名車。110馬力と128馬力、2種のエンジンが用意された
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“世界初の量産ロータリーエンジン車” として登場したのが、この「コスモスポーツ」。「2シーターのクーペモデル」という、当時としては、まさにスーパーカー的な存在だった。ロータリーエンジンを実用化したマツダの技術力の高さを、日本だけではなく世界に知らしめた名車。110馬力と128馬力、2種のエンジンが用意された
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1970年に登場した初代「カペラ」。2ドアクーペと4ドアセダンの2車種で、エンジンは新開発ロータリーと1600cc、こちらも2つが設定された。なんと総勢300名のプロジェクトチームが編成され、空力理論を応用し、デザインも戦闘機を彷彿とさせるイメージに。ロータリーのパワーと斬新なデザインから「風のカペラ」などと呼ばれた
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ロータリーエンジン搭載車の第5弾として登場したのが、この「サバンナGT」。多くの人が、輸出名である「RX-3」で呼んでいた。モータースポーツでも大活躍し、当時、無敵を誇った、日産「スカイラインGT-R」の連勝記録を止めたことでも知られる
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ロータリーエンジンの軽量小型という特徴を生かした「サバンナRX-7」。その性能は、デビュー直後に第2次オイルショックが始まるというスポーツカーには厳しい状況のなか、高い評価を得た。ヘッドランプを点灯に連動してせり上がる、「リトラクタブルライト」も話題となり、異例のヒット作となった
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ロータリーエンジンの軽量小型という特徴を生かした「サバンナRX-7」。その性能は、デビュー直後に第2次オイルショックが始まるというスポーツカーには厳しい状況のなか、高い評価を得た。ヘッドランプを点灯に連動してせり上がる、「リトラクタブルライト」も話題となり、異例のヒット作となった
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5代目「ファミリア」は、当時の小型車で主流になっていた「FF(前輪駆動)」を採り入れ、2ボックスのハッチバックスタイルで、1980年に登場。第2次オイルショックのピークだったが、簡素ながら存在感のあるデザインと、実用性の高さから大ヒット。写真は、のちに追加された「スポルトヨーロッパ」タイプ
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1989年、当時「軽快な操縦性を楽しむライトウエイトスポーツカーが、ここまで売れるとは誰も考えなかった」といわれるほど、衝撃的なデビューを果たした「ユーノス・ロードスター」。のちに「ユーノス」は車名から外れるが、軽量でコンパクトな車のよさ、そしてオープンカーの爽快さを、世界に知らしめた功績は大きい。現行は4代目。その人気は、いまも色あせることはない
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1990年代、マツダが経営不振からフォード傘下に入ると、採算性の悪いスポーツカー「RX-7」は、早々に生産が打ち切られた。しかし、マツダの技術的支柱である「ロータリーエンジン」の復活を望む声は多く、フォードからやってきた重役たちを巻き込んでロータリー復活を成し遂げたのが、この4ドアスポーツカー「RX-8」だ。現時点で、ロータリーエンジンを搭載した最後の市販車でもある
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