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沖縄から東京進出「やっぱりステーキ」社長に聞いた勝算

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.02.17 06:00 最終更新日:2020.02.17 10:11

沖縄から東京進出「やっぱりステーキ」社長に聞いた勝算

「ここは厨房の位置がそのまま使えるかも」とご満悦の義元社長

 

 義元社長の前職は、飲食のコンサルティング会社の社員だ。

 

「飲食店のコストで大きいのが、人件費。これをいかに抑えるか。うちは券売機を使い、ライスやサラダはセルフサービス。これだけでも、バイトが少なくてすみます。お客さんが自分で必要な量だけ取るので、食品ロスも少ない。

 

 溶岩プレートで自分の好きな焼き加減で食べていただくので、職人に頼る必要もないんです」

 

 ここにきて、東京進出を決めたのはなぜか。

 

「まず、何人ものオーナーさんから、『東京でやりたい』という希望があったこと。

 

 そして2019年都内に、溶岩プレートを使い、サラダとスープが食べ放題で1000円という、うちとそっくりのスタイルのステーキ店ができたこと。飲食業界ですから、ある程度は仕方ないとはいえ、あまりのパクり方です(苦笑)。これはもう、やるしかないと」

 

 しかし、家賃も桁違いに高い東京で、勝算はあるのか。

 

「当然です。うちの場合、20坪程度の狭い店舗でも、年間1億円近い売り上げがあります。そうなると、家賃の高さはそれほど問題になりません。十分に利益が出るんです」

 

 3件めは飯田橋、4件めは水道橋。いずれも飲食店の居抜き物件だが、それぞれ15分程度で次々に判断を下した。

 

「まあまあ。70点です。十分に利益は出せるレベルの物件でしたが、東京で最初の店ですから、インパクトを求めたい。100点……いや、150点の物件が必ずあるはずです」

 

 2月中には物件を決め、4月か5月に、東京第1号店をオープンさせる予定だ。

 

「ライバルは、『いきなり!ステーキ』さんではなく、『吉野家』さん、『すき家』さんの牛丼店。あとはラーメン屋さん。それくらい気軽に入れる店にしたい。

 

 サラリーマンのランチ、1000円なら週に1回くらいは来てもらえそうじゃないですか。この業界、まだまだ伸びる余地があると思いますよ」

 

 やっぱり、気軽に美味しくステーキを――。その日が待ち遠しい。

 


(週刊FLASH 2020年2月25日号)

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