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当初は月5万円の赤字も…「コインパーキング投資」の収支決算
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.07 20:00 最終更新日:2020.03.07 20:00
「長期的に安定した収入」「高利回り」「初期投資が少ない」「節税効果あり」……サラリーマン投資家、脱サラ投資家たちが、口々に語る「副業投資」のメリットは事実なのか。実態を明らかにすべく、「太陽光発電」の投資家を訪ねた。
人気ブロガーの川崎大家さん(ハンドルネーム、44)は34歳から不動産投資を始めた。給与と同程度の収入になったため、5年前、大手コンピュータ会社を退職した。
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だが、しくじりかけた案件もあった。初期投資が少なく、サラリーマンの副業として人気のコインパーキング投資だ。
「2015年に、4台ぶんに250万円を投資しました。月の売上げ見込みは10万〜14万円で、運営会社に支払う管理費などの経費は約7万円。3万〜7万円の収益がある予測でした」
土地勘のない大阪の住宅地。8台の月極駐車場のうち、4台をコインパーキングにした物件だ。下見にも行かず、運営会社に丸投げだった。
「最初の報告を見て、愕然としました。売上げはわずか2万円。毎月、5万円の赤字が出ていくのです。運営会社に抗議しても、ほかの物件をすすめられるだけ(苦笑)。『これは自分でなんとかするしかない』と思いました」
20万円で電柱広告を出すなどの策を講じたが、それでも効果はなく、赤字が続いた。
転機となったのが、アプリの「PPPark!」。周辺地のコインパーキングの場所と、駐車料金がわかるものだ。周辺で最安値の駐車料金になるよう、小まめに価格改定していった。
「大幅に料金を下げると利益が出ないので、少しだけ安くするのがポイント。ライバルとの差別化が奏効し、現在、月の売上げは約9万円。利益は2万円ほどになりました」
累積赤字は残りわずかだ。
(週刊FLASH 2020年2月18日号)