【要介護申請、訪問調査での失敗&トラブル例】
●CASE1/医師の意見書がなくて二度手間に
地域包括支援センターで主治医が誰か聞かれた際に答えられず、手続きが進まないことも多い。あらかじめ親にかかりつけの医師について聞いておき、意見書を書いてもらえるように事前に連絡しておけば、スムーズに申請することができる。
●CASE2/寝たきりの親が、訪問調査では元気に
調査当日、親が元気に振る舞おうとするケースは非常に多い。要介護度が実際の状態よりも低くなって、必要なサービスが受けられなくなることも。調査には必ず家族が立ち会い、正確な状態を伝えることが大事。
●CASE3/調査に立ち会うはずの兄弟が……
訪問調査に立ち会うはずだった兄弟が、実際には立ち会わず、親が元気に振る舞ったことで、実際の要介護度より低くなってしまった事例がある。「お母さんが来なくていいと言ったから」と言い訳するが……。再調査は可能だが、二度手間になる。
●CASE4/訪問調査で怒りだす親
現状を調査員に伝えようと「先日母がお湯を沸かしていたら、忘れてしまってボヤになりかけた」と話すと、母が「人様に恥ずかしいことを」と、怒りだした事例も。親の前で言いにくいことは、メモにして渡すことも考えたい。
●CASE5/遠くに住む息子が調査に立ち会う場合
同居していないと、親の状態はなかなか把握しづらいもの。さらに親というのは、子供の前では気丈に振る舞おうとする傾向が強い。ふだん世話になっているケアマネジャーなどに、調査に立ち会ってもらうよう頼む方法もある。
●CASE6/要介護度を上げたいと……
実際は歩けるのに「歩けない」と嘘をつくケース。医師の意見書もあり、嘘をついてもすぐにバレる。再調査となることもあり、負担増に。仮に、実際より高い要介護度で認定を受けても、サービスの単価が上がるので、なんの得にもならない。
(週刊FLASH 2020年2月11日号)