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裏目が続き累計損失1138万円に「先物取引投資」の収支決算
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.09 20:00 最終更新日:2020.03.09 20:00
「長期的に安定した収入」「高利回り」「初期投資が少ない」「節税効果あり」……サラリーマン投資家、脱サラ投資家たちが、口々に語る「副業投資」のメリットは事実なのか。実態を明らかにすべく、「太陽光発電」の投資家を訪ねた。
勤続10年のシステムエンジニア、さばくびとさん(ハンドルネーム、30代前半)は、先物取引やオプション取引などで、累計1137万9211円を損失。2年前には、およそ770万円の借金を抱えていた。
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「サラリーマンですから、銀行のカードローンなどで簡単に借金ができますからね」
先物取引とは、特定の商品を、将来の特定の日に、現時点で取り決めた価格で売買する取引のこと。オプション取引は、将来売買する「権利」を、事前に売買する取引だ。
さばくびとさんが手を出したのは、将来の日経平均株価を予測する「日経ミニ」「日経オプション」。ともに、低資金で大きな取引ができるハイリスク、ハイリターンな投資だ。
「2014年に始めたときは145万円の損失でしたが、2015年は67万円のプラスでした」
初年度の損失を少しは取り戻せたことから、さらに深みにハマっていった。
「それから、裏目の連続でした。2016年は、1月のチャイナショックでマイナス200万円、6月のブレグジットでマイナス200万円、11月のトランプ当選でマイナス200万円……。2017年は世界的な株高でしたが、逆張りして280万円の損失でした」
借金は、本業の稼ぎで返済を続け、残債は482万円になった。
「いまでも、先物取引は続けています。経験をムダにしたくないんです。2019年は、50万円の利益があったんですよ」
目標は1億円。セミリタイアを目指し、意気軒昂だ。
(週刊FLASH 2020年2月18日号)