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先物取引で赤字1300万円「ギャンブル依存症」62歳・会社員

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.17 16:00 最終更新日:2024.05.12 06:22

先物取引で赤字1300万円「ギャンブル依存症」62歳・会社員

Bさん

 

「IR推進法」により、日本でのカジノ誕生が、いよいよ現実味を帯びてきた。しかしその一方で、依存症などの影響を心配する声も、いまだ根強い。政府は対応策として、2020年4月から、ギャンブル依存症の治療を公的医療保険の対象にすると決めた。

 

 

 ギャンブル依存症には、グループで経験や現状を語り合う集団治療が有効とされる。今回、集団治療を実践している自助グループ「GA(ギャンブラーズ・アノニマス)」の参加者Bさんに、話を聞いた。

 

 

「高校生で麻雀を始め、その後は競馬、競輪、ポーカーゲーム。さらに、株や先物取引にも手を出しました。最近は、FXでもギャンブル依存症と同じ症状があるそうです」

 

 とくにハマったのが競輪。その魅力を「先行が逃げて、それを後続がまくるという展開の、ドキドキ感がたまらないんです」と語り、給料のほとんどをつぎ込んだ。

 

「借金は、300万円ずつ4回。いずれも債務整理しましたが、しばらくするとカード会社からお知らせがきて、カードが作れてしまうんです(苦笑)。

 

 先物取引は、とうもろこし。当時、実家が持っていた土地が1億円以上で売れ、1500万円を先物に使ってしまいました。義兄があいだに入って解約し、戻ったのは200万円でした」

 

 10年前に自助グループに参加したが、途中で参加をやめてしまった。

 

「そうしたら、ギャンブルに戻ってしまいました。ギャンブル依存症は、治らない病気です。家族であっても、そのつらさはなかなか理解できません。『ギャンブルに行こうとする私を、止める家族は敵だ』と思ったくらいです」

 

 再び自助グループに参加した今、同じ経験をした人たちに相談する大切さを実感している。

 

(週刊FLASH 2020年3月17日号)

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