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いったいどうなる「5G革命」病院に行かずカメラ越しの診断

ライフ・マネー 投稿日:2020.03.17 16:00FLASH編集部

いったいどうなる「5G革命」病院に行かずカメラ越しの診断

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 2020年3月から、いよいよ一部で商用サービスが始まる「5G」(第5世代移動通信システム)。「高速・大容量」「超低遅延」「多数端末接続」が特徴で、現行の「4G」と比べて、速度は10倍、遅延は10分の1、接続可能な機器は30~40倍になる。

 

 

 病院まで行けないが、医師の診察を受けたい--。そんな要望を可能にするのが、「遠隔診療」だ。4Kカメラと5G通信を使えば、患者の顔色、症状のある部位、心拍数などの情報をリアルタイムで確認することができる。

 

「2019年1月、和歌山県立医科大学で実証実験がおこなわれました。患者さんの体にセンサーをつけて、4Kカメラで撮影し、4Kモニターで診断します。1年ほどで実用化できると思います」(スマホジャーナリスト・石川温さん、以下同)

 

 2020年1月、NTTドコモは、スマート治療室を搭載した “遠隔手術” を支援するトラック車「モバイルSCOT」を公開した。

 

「まだデモ用ですが、緊急を要する被災現場などにこのトラックを走らせて、5G回線を介して熟練の専門医が適切な指示を送ることで、執刀医を支援するシステムとなっています。

 

『遠隔手術』は大きく期待されていますが、かなりハードルが高くなるのも事実。もし手術中に5G通信が途絶えてしまったら、命に関わる問題になってしまいます。

 

 絶対に通信が途切れない技術は、あと10年ほどかかるかもしれません。次の『6G』の時代になるでしょう」

 

 医師や医療機関の不足、医療格差など、さまざまな課題が、少しずつ解消されていくことだろう。


いしかわつつむ
スマホジャーナリスト。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。近著『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)が発売中

 

(週刊FLASH 2020年3月17日号)

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