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【食堂のおばちゃんの人生相談】36歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.23 11:00 最終更新日:2020.03.30 13:56
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/黒レッズさん(36)会社員】
会社で嫌なことがあると、知らないうちに、ため息が出てしまう。「あからさまに、ため息をつくな!」と上司に怒られた。ため息をつかない方法があったら教えてください。
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【山口先生のお答え】
最初に一言。何て嫌な上司でしょう! 溜息もゲップやおならと同じく生理現象ですよ。それをするなって、人権問題でしょ? あなたが溜息を吐く原因は、その上司なんじゃありませんか?
昔、母の知人の娘さんが両親同居の家に嫁入りしました。妊娠中つわりがひどく、つい溜息を吐いたら姑が「家の雰囲気が暗くなるからやめなさい」と叱ったそうです。
うちの母は「溜息吐く原因を作ったのは自分の息子のくせに、何言ってんの!」と、非常に憤慨していました。私もまったく同感です。クソ上司に呪いを!
で、あなたのお悩みですが、溜息は制御できないと思います。だから、ごまかす方法を考えましょう。一番簡単な方法は、もし許される職場環境であれば、マスクをすることです。
それがダメなら、溜息が出た途端、意識的に大きく息を吐き切って下さい。次は鼻から大きく息を吸い、また 口から吐きましょう。つまり、溜息ではなく、深呼吸に変えるのです。
深呼吸は大事ですよ。現代人は呼吸が浅くなっているため、数々の不調に悩まされているそうです。私もかつて『クロワッサン』で指摘され、テレビ東京『主治医が見つかる診療所』でも特集していました。
上司に「仕事中何やってんだ!」と言われたら、「仕事の能率を上げるために、深呼吸で体調を回復しているんです」と答えましょう。職場のお仲間を誘って、深呼吸を流行らせるのも良いかもしれません。
「深呼吸、みんなですれば怖くない」です。上司に負けるな!
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中