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【食堂のおばちゃんの人生相談】42歳・会社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.27 11:00 最終更新日:2020.03.27 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/バツイチの星さん(42)会社員】
 社内で “役員の愛人” と噂のある美女から、「情報交換に飲みに行きましょう」とお誘いが。じつは、私は役員のライバルの腹心で、出世コースに乗っている。

 

 それで、「役員は、愛人を使って部下から弱点を探ろうとしているのか?」と疑えるのだが、なにしろグラマーな美女なので、「一度くらいピロートークを」とスケベ心も芽生えている。

 

 

【山口先生のお答え】
 あなた、悩んでないでしょう? どう考えても、これってお悩みじゃないです。自慢というか、のろけですよ。聞かされる身はうらやましいの一言です。

 

 普通にサラリーマンやってて、こんな恵まれたシチュエーションに出会うことってまずないと思います。敵方の美人スパイに誘惑される……“007” みたいじゃありませんか。

 

 まずは「魚心あれば下心」。ピロートーク、良いですねえ。迷わず彼女との “夜の情報戦” に参戦してみましょう。そして、定年になったらじっくり回想して、老後の楽しみにして下さい。

 

 また、官能小説の “体験告白特集” に応募するのもよろしいかと思います。上手くいけば賞金が手に入って、両手に美女と金ですよ。

 

 ただ、情事にトラブルはつきもの。別れ際にヘタ打って彼女の恨みを買わないように、十分お気をつけ下さい。

 


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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