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【食堂のおばちゃんの人生相談】33歳・会社員のお悩み
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2020.04.06 11:00 最終更新日:2020.04.06 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/梅雨の霹靂さん(33)会社員】
社内恋愛で交際を始めて1年、年内にも結婚しようと思っている5歳年上の女性がいます。ところが彼女について、恋愛経験が豊富で、社内にも “元カレ” が数人いるという噂を聞いてしまいました。
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私は女性経験が乏しく、これからの人生を考えると、「彼女とは結婚しないほうがいいのかも……」と考えてしまいます。どうかよきアドバイスをお願いします。
【山口先生のお答え】
私のモットーは「迷うならやめろ」です。これまでの人生、やりたいことに出会った時は、迷わず突進しました。「失敗したらどうしよう?」と危惧して躊躇したことは一度もありません。
あなたは既に一年間彼女と交際して、年内にも結婚しようと思っていたにもかかわらず、男性関係の噂を耳にした途端、不安を感じて結婚をためらう気持ちになりました。それは彼女に対する信頼と愛情が不足しているからだと、私はそのように考えます。
今のあなたは彼女に対して不信感を抱いています。それなら結婚は無理です。お互いの信頼なくして結婚生活は成り立ちません。
例えば、もしこの一年間の交際を通じて、お互いの間に十分な愛情と信頼が醸成されていたなら、同じ噂を聞いても「彼女は何人もの男の中から僕を結婚相手に選んでくれた」とか「これまでの経験で酸いも甘いも噛み分けているから、結婚したらきっと良い奥さんになるだろう」とか、プラスの解釈をしたと思います。
でもあなたは「そんな経験豊富な女だから、結婚してからもきっと浮気するに違いない」と危惧しています。損な性格ですね。
あなたの新しい出会いとお幸せを祈っています。でも、この世に完璧な人間はいません。そのことだけは忘れないで下さい。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中