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「ポケモンGO」初心者が知っておきたい5つのリスク

ライフ 投稿日:2016.07.29 14:00FLASH編集部

「ポケモンGO」初心者が知っておきたい5つのリスク

 

 ダウンロード数歴代1位のスマートフォンアプリとなった「ポケモンGO」。

 

「スマホのGPS機能とカメラ機能を活用することで、仮想世界にいたポケモンと現実世界で会えるようになった」(ゲームプランナーの臼井達伸氏)ことが、人気の理由だ。

 

 さらに、任天堂がファミコン開発時から抱いていた「プレイヤーを室内から解放し、遊びの空間を陽の光のあたる場所へ広げたい」という思いもかなえたといわれている。

 

 しかし、同時に多くのトラブルが指摘されている。ゲームをやる人、やらない人、双方が知っておきたい5つの「落とし穴」を探った。

 

 まず気をつけたいのが(1)「位置情報」の漏えい。レアなポケモンの写真を撮って安易にSNSに投稿するのはNG。背景などから生活圏や自宅が特定され、ストーカーや誘拐被害に遭うことが懸念されている。

 

 次に、見落としがちなのが(2)「熱中症」だ。ポケモンGOは“歩行代行”が現れるほど長距離を歩くため、暑さが続くこの時期は熱中症に気をつけたい。「今日は猛暑日なのでポケモンGOは控えましょう」と、気象予報士が呼びかける事態もありうるか。

 

 同じく、外出するゲームならではの危険が、海外でも多数報告されている(3)「犯罪被害」。海外では「僕の家にピカチュウが現れる」と自宅に誘い込まれて性被害に遭った女性もいる。

 

 またアイテムが手に入る「ポケスポット」での待ち伏せ強盗や、ウソのポケモン出現情報で家主を外出させ、そこを狙った空き巣も発生した。

 

 流行りものの宿命といえるのが、(4)「詐欺」である。ポケモンGOは生年月日やユーザー名、パスワード、メールアドレスなどを登録してアカウントを作成するが……。

 

「配信当初は、ウイルスが仕込まれたニセの攻略サイトなどが大量に登場します。うっかりクリックして感染すると、通話情報やアドレス帳などが抜き取られます。普段使いのスマホとは別に、格安スマホをポケモンGO専用にすることも有効」と臼井氏。

 

 さらに悪質な「ニセアプリ」もすでに流通中で、登録してしまいアカウント情報が盗まれたり、スマホがフリーズしたりすることがある。

 

 また、ゲーム内のアイテム購入に使用する課金制の仮想通貨「ポケコイン」が、詐欺に利用される可能性も。「売りたい」「買いたい」というサイトをすぐ信用するのは禁物。「無料でポケコインゲット」と書かれた広告をクリックすると有料サイトへ飛び、登録をさせられた事例が報告されている。課金アイテムは、正規の方法で手に入れよう。

 

 最後に「自分はプレイしいないから」「興味ないから」という人が、無関係とは限らない。もっとも恐ろしいのが、ゲームをしない人が巻き込まれてしまう(5)「二次災害」であろう。

 

 米国の男性は、自宅がポケモンを戦わせる「ジム」に設定されていたため50人のプレイヤーに突然、押しかけられてしまった。もし近所に公的施設があるならば、深夜のポケモン徘徊騒音に悩まされる事態が起こりうる。

 

「歩きスマホ」が原因の、クルマとの事故も多発しており、ポケモン探しに集中し、道路に飛び出してきた通行人をはね、自分が加害者になってしまう可能性だってある。

 

 今後は歩きスマホ対策として、近くにポケモンがいると知らせてくれるウエアラブル端末が発売予定だが、売り切れ続出でさらに大騒ぎ、なんてこともあるかも。

 

●10秒でわかる「ポケモンGO」講座●

 

 基本プレイ無料のスマホゲームで、残念ながらガラケーでは楽しめない。

 

 最強の「ポケモントレーナー」を目指すため、「特定の場所に存在するポケモンを捕まえる」「ポケモンの卵を手に入れて、指定距離を歩き孵化させる」「自分の仲間にしたポケモンを育成し、ほかのユーザーのポケモンと戦う」などの要素をこなしていく。

 

 ポケモンはウルトラ怪獣のように多数存在するため、いかに多くのポケモンに出会えるかが重要になってくる。  これまでの画面上での冒険を、現実世界で実際におこなうため、とにかく外出しないと楽しめないゲームなのである。

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