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「男性不妊治療 精子回収成功率は40%」

ライフFLASH編集部
記事投稿日:2012.02.01 00:00 最終更新日:2016.03.02 10:25

「奥さんが40歳になってから不妊治療を始めるケースでは、年齢からいってその先の1年2年の遅れが命取り。だから、旦那さんに少しでも不妊の兆候があったら迷わず専門医に相談してもらいたいんです」

 

そう話すのは、『男性不妊症』(幻冬舎)の著者で医学博士の石川智基先生。先生によると、不妊カップルの半数は男に原因があるとのこと。しかし、過度の心配は無用!今の不妊医療を用いれば、かなりの確率で男性不妊症も対処できるようになっているのだ。

 

それが、最新医療技術の『Micro−TESE』。いま、不妊治療に革命を起こしているというこの技術を用いれば、手術用顕微鏡下で精子の認められそうな精細管を採取して精子を回収できる。それにより、精巣そのものに問題がある「非閉塞性無精子症」患者の40%が精子を回収できるようになったのだ。

 

「男性不妊の場合、諦めなければならないのは染色体が女性型(46XX)という10万人に1人のケースと、AZF遺伝子のa、b部分の欠失ケースだけ。いまは、どんな無精子症の人でも不妊治療を諦める必要はないと思います」(石川先生)

 

『Micro−TESE』は保険適用外で、費用は1回につき30万〜50万円と金銭面の負担も大きい。精子回収できたとしても顕微受精が一度で成功することは多くない。だが、あなたが本当に不妊に悩んでいるのであれば、夫婦で専門医に足を運んでみてはいかがだろう。少なくともこの段階で諦める必要はないのだから。

 

(週刊FLASH 2012年2月14日号)

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