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「脂肪肝に効く」と噂のホタルイカを3週間食べ続けてみた
ライフFLASH編集部
記事投稿日:2012.05.23 00:00 最終更新日:2016.02.23 03:55
3月末に「ホタルイカに脂肪肝改善効果」という報道がなされた。研究をリードしたのは、富山短期大学食物栄養学科の竹内弘幸准教授(47)。
竹内氏によると、「ホタルイカを2週間ラットに与え続けた結果、通常の飼料に比べて肝臓の中性脂肪が3割、血中コレステロール濃度が2割多く減少。予想以上の結果でした。通常、イカでは食べない内蔵部分に有効成分が含まれているのかもしれません。ヒトの実験?今後の課題です」とのことだった。
ならば、自らやってみようが記者のモットー。記者生活8年間で培った脂肪は20キロ。ラットが2週間なら、人間は3週間だ!まずは8年間、一度も受けたことがない健康診断を受けた。結果は標準的なメタボ体質。そこで食生活を変えず、酒量も減らさず、ホタルイカの”ポテンシャル”に期待する見切り発車の実験が、いざスタートした。
「今回の実験をヒトに換算すると、1日100~150グラムが目安です」と竹内准教授にアドバイスを受けた。ホテルイカは1匹7~10グラム。1日10数匹が基準だ。そこでボイルを中心に、1.4キロを購入。冷蔵庫はホタルイカで満杯となった。だが、ボイルは賞味期限が3日。塩辛は長くもつが、辛くて毎日は食べられない。すぐにスーパーでボイル探しに奔走する日々がやってくる。
しかし、苦労した甲斐もあり、2週間後の検査では、中性脂肪が191から132にまで大幅ダウン。残り1週間、ラストスパート! 面倒くさがりの性格のため、ホタルイカの目玉も取らずモグモグ噛み砕く。狭い部屋は、弁当パックとウーロンハイの空き缶でいっぱいに。まあ、これはいつものことなので気にしない。ホタルイカに飽きは来ず、もはや最後のほうは中毒状態だ。
さて3週間目、運命の最終検査。下げ幅は少なく、安定した数値になった。これだけ揚げ物と酒を摂取しながら数値が改善されたのは、さすがの”ポテンシャル”だ。 3週間で食したホテルイカは計378匹。総重量はなんと3.1キロ。短期間でこれだけ食べた人間が過去にいただろうか。
85.5キロあった体重は、81.1キロに。GOTは31から23へ。コレステロール値は227から197へ。中性脂肪は3週間前の191から130にまで減少した。体重の減少は4キロ。されど4キロ。いまは、計量をパスしたボクサーの気分だ。少々、根性が必要ですけど、脂肪肝に悩む方にはぜひオススメです!
(週刊FLASH 2012年6月5日号)