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体重減だけじゃない…「糖質制限」の体質改善効果とは?

ライフFLASH編集部
記事投稿日:2013.12.12 07:00 最終更新日:2016.03.03 23:10

「糖質制限なら、誰でも簡単に、短期間で努力もなしに、確実にやせられます」

 

 そう語るのは糖質制限の実践者で、練馬光が丘病院『傷の治療センター』長の夏井睦氏。2年前から炭水化物(=糖質)制限を始め、半年で11キロの体重減に成功した。1〜2週間で、ウエストのサイズが減り、昼間の眠気や疲労感もなくなり、糖質制限はいいことずくめだという。そこで本誌記者も3週間の糖質制限にチャレンジすることにした。

 

 実験台になったのは50代男性記者と30代女性記者の2人。まずは糖質制限前の状態を知るため、体重や体脂肪率はもちろん、お腹周りにどれくらいの脂肪が溜まっているのかを、最新の画像診断機器でチェック。すると、男性記者の腹周りはメタボ基準値を超え、女性記者はプチ肥満が明らかに……。俄然モチベーションが高まる。糖質制限のルールは次のとおり。

 

「米、小麦(うどん、パスタ、パンなど)、蕎麦などの主食や、砂糖が味つけに使われているものを避ければいいのです。肉、魚類、卵、大豆製品(豆腐、納豆、枝豆など)、海藻類、チーズなどは自由に食べてOK。野菜もいいのですが、いも類、ニンジン、レンコンなどの根菜類は控えましょう」(夏井氏)

 

 マヨネーズやバターなどの脂物も、フライ、唐揚げも問題ない。アルコールは、蒸留酒(焼酎、ウイスキーなど)、甘くないワイン、糖質オフのビール、酎ハイなら大丈夫だ。醸造酒(日本酒、ビール、マッコリなど)は避けよう。

 

「でも、ビールも乾杯の1杯くらいはかまいませんよ。あれもこれもダメというのは続きませんし」(夏井氏)

 

 ということで、男性記者は野菜サラダや、野菜や豆腐、きのこなどを入れた鍋などの自炊、女性記者は外食中心による糖質制限を始めた。もちろん、不規則な生活はそのまま、運動もしていない。

 

「ごはんを食べずに野菜中心の食事にしたら、最初の3日で0.7キロ減。空腹を感じることも少なかった。それからは朝からコーヒー、夜はつまみを食べながら、焼酎、ワインを飲むスタイルに変えた。酒が飲めるのはありがたかった」(男性記者)

 

 スタートダッシュで空腹に適応し、ビールは控えたが、それ以外の酒(蒸留酒)は存分に飲む手法を確立させた。そのおかげで、よけいなストレスはなかったそうだ。

 

「肉は制限しなくてもいいということだったから、大好きな焼き肉やステーキを食べるようにした。深夜営業の店のメニューにもあるし、肉を目いっぱい食べるぶん、甘いものは我慢しようと自分を納得させた」(女性記者)

 

 1週間ほどたつと、男性記者の腹周りに目にみえる変化が現れはじめた。

 

「ベルトの穴がひとつぶん細くなって。飲み屋でも知り合いに“頬のあたりが細くなったんじゃないの”なんて言われるようになった。体は軽くなって、便通も良好。以前は二日酔いとともに下痢に襲われることがあったけれど、悪酔いもしなくなった」(男性記者)

 

 女性記者も飲酒した翌朝の重いむくみや胃もたれがなくなり、寝起きがよくなった。これで体重が本当に減っていれば、万々歳なわけだが、3週間後、実際に計測してみると……。

 

 なんと、当初メタボ基準値を超えていた男性記者の腹周りは、88センチから範囲内の83.5センチに、皮下脂肪は8%も減っていた。女性記者は見た目の変化はほとんどなかったが、それでも体重が2.1キロ、体脂肪率は1%落ちていた!

 

「体質の改善効果は同じですが、数値の変化は女性のほうが少ないようです。でも、カロリー制限で2.1キロ減らすのは至難の業です」(夏井氏)

 

(週刊FLASH 2013年12月17日号)

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