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地震雲に落雷に寒暖差……大地震の予兆を探れ(気象編)
ライフFLASH編集部
記事投稿日:2016.04.16 06:00 最終更新日:2016.04.16 06:00
大地震にはさまざまな予兆があるとされる。動物の異常行動以外にはどのようなものがあるのか。
【予兆15】空を二分する雲、細く糸を引いた雲が出る
いわゆる地震雲で、種類は10種類ほどあり、およそ6割が帯状形だという。
【予兆16】落雷が頻発する
1995年の阪神大震災の前年、神戸市では雷が多発し、観測史上3番めの数字を記録したという。
【予兆17】暑いときと寒いときの差が激しい
1995年の阪神大震災、1964年の新潟地震。さらには1923年の関東大震災の発生した年の前年は、猛暑と豪雪を同時に記録している。気圧は海水の動きと同様、地殻にも影響を与えるという説がある。冷夏と暑夏、暖冬と寒冬が1年のうちにある年も注意が必要だ。
【予兆18】地中で電磁波の異常が起きる
地震が起こる前は岩盤に細かい亀裂が入り、その際に電磁波が発生する。この電磁波を読み取って地震を予測する手法はVAN法と呼ばれ、ギリシャやロシアで盛んに研究、実用化されている。1991年のグルジア地震、1992年の東トルコ地震や、ギリシャ国内の大規模地震の7割の予測に成功している。
【予兆19】電気製品の誤作動や異常が続く
1995年の阪神大震災の数日前、電波時計の不受信や遅れといったケースが見られた。逆に回りはじめたクオーツ時計もあったという。ほかにもテレビにノイズ、エアコンが勝手に動きだした、パソコンの誤作動、リモコンの不調などが多数報告されている。
【予兆20】濁った水が澄み、地下水は涸れる
宮城県塩竈(しおがま)市の御釜神社で、常に濁った「神釜」の水が東日本大震災当日の朝は澄んでいた。また1995~2003年の伊豆半島東方沖地震は、産業技術総合研究所が地下水の水位低下で予知している。
以上、さまざまな記録や観測から集めた大地震の予兆である。非科学的という見方もあるが、参考になれば幸いだ。
(週刊FLASH 2012年3月13日号)