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業界別「役員・部長になれない男」はこんなタイプだったライフ 2016.05.10

写真:田村翔/アフロ

写真:田村翔/アフロ

 

 今のご時世、出世は驚くほど狭き門である。あるIT企業の人事部長はこう指摘する。

 

「課長の平均年齢は37〜38歳。同期で4割弱。さらに40歳で課長になっても、その上の次長職があり、部長にはなれない。同期で部長になるのは1割以下。その上の役員になるのは1%程度だ」

 

 超狭き門の役員・部長。なれるかなれないかの指標は「社風」と「業態」によって異なると指摘するのは人材紹介業ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス社長の渡部昭彦氏だ。

 

『日本の人事は社風で決まる』(ダイヤモンド社)の著者である渡部氏は「社風とは目に見えませんが、きわめて合理性を持っている。長年持続してきた組織はさまざまな環境の変化のなかで意思決定を下し、それが正しかったから生き残っているのです。意志決定をするのは人間。必ず一定のパターンがあり、それが環境変化を受けながら社員を通じて継承される。出世する、しないにも社風が大きな影響を与えています」と語る。

 

 もうひとつは今回掘り下げる「業界による違い」である。消費者に近い「BtoC」、事業者向けビジネスの「BtoB」のどちらか、そして商品やサービスの流動性が高い「フロービジネス」、インフラ系の「ストックビジネス」のどちらかによっても違うと言う。

 

●減点主義か加点主義か自社の業態を見極めよ

 

 ストックビジネスの典型、銀行では「目立つ人、先鋭的な人は偉くなれません。銀行は日々稼いでいるわけではない。評価も減点主義で、業績よりも社内でうまくやれる“そつのない”バランス感覚に優れた人が出世する。あまり目立ちすぎるユニークな人は難しい」(渡部氏・以下同)

 

 こういう社風のなかでの厳禁は不祥事。あるメガバンクで将来のトップも嘱望された取締役が、社内の女性問題のこじれから社外に降格されてしまったことがあるが、微罪でも出世は絶対に無理という。

 

 もうひとつの失速タイプはプライドの高い人。大手銀行には東大卒が少なくないが「仕事の能力に比べてプライドが高い“東大時代が人生のピーク”だったような人は偉くなれない」という。

 

 一方、銀行と真逆なのがフロービジネスの証券や商社。

 

「証券は日々稼がないといけません。営業第一、大きな取引を成約させて業績を上げた目立つ人が出世する。商社も同じで先鋭的な考えを持ち、突き進んでいくタイプが最終的に生き残ります。逆に謹厳実直タイプやバランス感覚だけで生きている人は役員にはなれません」

 

 同じ金融でも財閥系の損害保険会社は異色だ。入社時点でほぼ出世のレールが決まっている。

 

「代理店など仕組みで成り立っているビジネス。社員同士の厳しい切磋琢磨がなく、金融機関のなかでも人材が育たない業種といわれます。大手損保は新卒から3種に分かれる。営業現場で日本中の各地をずっと回り続ける人、首都圏の営業やたまに本社に来る人、中心の本部で働くエリート。役員・部長はエリートのなかから出る」と指摘する。

 

 研究開発や技術革新という着実性や手堅さが求められる製造業は技術系出身者が出世する。

 

「コツコツと積み上げていく実直な人で社内の信頼も厚い人、が出世する。逆にそつがなさすぎる人、妙に明るく、人当たりがいい人は役員になるのは難しい。メーカーに人の紹介を考える時も、あまり派手な人は果たして社内でうまくやっていける かなという心配が先に立つのは事実です」

 

 そういえば、ソニーの凋落は文系出身の派手なトップが就任してから始まったといわれるが、なるほど確かにそうかもしれない。

 

●自社、業界の成り立ちを覆す人物は要注意

 

 メーカーの対極にあるのがネット系企業だ。

 

「ビジネスモデルも新しいし、何に対してもおもしろがるノリが大事。おもしろければ皆で徹夜してもやり続ける体育会的ノリがないと出世しない。つまり地味でノリの悪い人が役員になるのはとうてい無理といえます」

 

 小売業でもオーナー系の流通チェーンで役員になれないのは「自分の考えをひけらかす才気走ったタイプ」という。

 

「オーナーは自分の頭でビジネスモデルを生み出した成功体験の塊のような人が多い。そのモデルに口を出すような人はなかなか上にはいけないし、外に出されてしまうことも。イエスマンが役員になっていきます」

 

 オーナー系ではないサラリーマン組織の百貨店で這い上がる人は言わば政治力のある世渡り上手。人柄はよくても単純に〝いい人〟では出世しない。

 

「いまやコンビニ、スーパーより売り上げは低いが、『ステイタスは百貨店が上』と思うプライドの高い人が多い。社内政治が幅をきかせ、したたかな人が上にいく。それとは無縁な真面目さが売りの人は出世しません」

 

 最後に渡部氏が全業界共通の役員・部長になれないタイプを挙げる。

 

■暗い人

■細かそうに見える人

■女性に嫌われる人

■プライドが高い人

■見た目が悪い人

 

「経営陣に共通するのは明るさ。サラリーマンなら暗いというだけで評価が下がります。いかにもあの人は細かいなあと思われる人は嫌われますね。女性は利害得失に関係なく本質を見抜く力があります。嫌われる人はよほど人間性に問題がある人だと思います。

 

 プライドや自尊心は人間にとって大事です。しかし、そのプライドと実力との差が大きい人は好かれません。

 

 最後に、見た目や見栄えは上にいくほど重要。見た目は悪くても優秀な人はいるが、トップまでいけるかといえば、やはり『あの人は格好いいな』と思われる周囲の感性が影響します」

 

 ひとつでも該当した諸兄は、まずは自己を見つめ直そう。

 

(FLASH+増刊号2015年5月5日号)

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