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アリストテレスから熊田曜子まで…古今東西「性なる金言」

夜バナ 投稿日:2020.04.26 20:00FLASH編集部

アリストテレスから熊田曜子まで…古今東西「性なる金言」

 

 閉塞感ただよう現実を、なんとかエロパワーで打開できないものか。そこで今回、歴史上に名を刻む偉人たちが残した「性なる言葉」を、作家の伴田良輔氏に解説してもらった!

 

「人間は、セックスをしたいがために生きていると思います。だから古今東西、誰もが性について語りたいんですが、宗教や国家がタブーとし、正直に言えない時代もあった。そこで、タブーをレトリックでかわし、名言が紡ぎ出されてきたのだと思います。

 

 また、名言には、ユーモアと鋭い観察眼が不可欠です。たとえば、19世紀英国の作家、オスカー・ワイルド(1854年~1900年)もいい。

 

『ナイアガラの滝は、典型的新婚旅行における2番目に大きな失望にすぎない』

 

 訪米したとき、新聞に載った発言で、『初夜のセックスと同じく、期待するほどのものではない』ということ(笑)」

 

 そうした名言たちは、どうやって生まれたのだろうか。

 

「性の名言は、直感から生まれることもあります。たとえば熊田曜子さんは『セックスはいろいろな人とするよりも、一人の人と何十回何百回と回数を重ねるほうがいいと思う(注1)』なんて、トルストイと同じことを言っています。

 

 いまの若いコは、セックスを澄んだ濁りのない目で見ています。今後も、SNSなどから、次々と名言が生まれるかもしれません」

 

 以下では、伴田氏が厳選した、歴史上の偉人たちの5大名言をお届けしよう。

 

1.アリストテレス(B.C.384年~B.C.322年・古代ギリシャの哲学者)
「快楽は思慮を巡らせることを妨げる。実際、性愛の快楽のさなかには、誰も何かを思考することはできないだろう」――『ニコマコス倫理学(下)』渡辺邦夫・立花幸司訳/光文社古典新訳文庫より

 

2.カール・マルクス(1818年~1883年・ドイツの哲学者)
「哲学と現実世界との関係は、マスターベーションとセックスの関係と同様である」――出典・翻訳者不明

 

3.トルストイ(1828年~1910年・ロシアの作家)
「何千人の女を知るよりも、愛する妻を一人知ることによってこそ、すべての女がよくわかる」――『アンナ・カレーニナ2』望月哲男訳/光文社古典新訳文庫より

 

4.森鴎外(1862年~1922年・明治、大正期の小説家、軍医)
「世間の人は性欲の虎を放し飼(がい)にして、どうかすると、その背に騎のって、滅亡の谷に落ちる」――『ヰタ・セクスアリス』より

 

5.芥川龍之介(1892年~1927年・大正期を代表する作家)
「結婚は性慾を調節する事には有効である。が、恋愛を調節することには有効ではない」――『侏儒の言葉』より


はんだりょうすけ
1954年生まれ エロティシズム 文化史を幅広く研究。新刊は写真集『CURVES 柔らかな景色』(皓星社)

 

(注1)『Juicy Girl featuring 熊田曜子 Love Sex & Love Body』(講談社)より

 

(週刊FLASH 2020年3月24日号)

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