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女医・宋美玄の「新しい性活様式」withコロナのSEXは“密”が大事!

夜バナ 投稿日:2020.10.30 16:00FLASH編集部

女医・宋美玄の「新しい性活様式」withコロナのSEXは“密”が大事!

 

 新刊『女医が教える本当に気持ちのいいセックス いいトコどり!』が話題となっている。同書は、2010年にベストセラーとなり、シリーズ累計100万部を超える『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズの集大成だ。

 

 初出版から10年が経過して、性に関連する社会情勢も大きく変わり、いまやコロナ禍で濃厚接触はタブーとなった。 “withコロナ” で、セックスはどのように変化していくのだろうか? 著者で、産婦人科医・医学博士の宋美玄先生(44)に聞いた。

 

「近年は、性に対する意識が変わってきたと感じていて、とくに『性的な同意』に関しては、10年前よりも概念が認知されてきました。これは『セックスなど、性的な接触をするには、相手に自分がそうしたいことを伝え、かつ相手が同意することが必要である』という考え方です。

 

 男性は『嫌よ、嫌よも好きのうち』『酔わせて持ち帰っちゃおう』のように軽く考えていましたが、女性にとっては、そうではないのです。10年前は、女性側が『じつは(性行為が)嫌だった』とは言えない風潮がありました。令和になって、そういう意識が変わってきたと思っているんです」

 

 多くの女性が声を上げることで、セックスに対する意識がアップデートされてきたというわけだ。「性的な同意」、つまり男女ともに尊重し合う関係性の構築は、実際にセックスをおこなう際に、ますます重要になってくるという。

 

「また、女性の “セルフプレジャーグッズ” も、10年前よりバリエーションが格段に増えています。挿入タイプのバイブレーターは一部の女性には需要があるけれど、万人向けではないんです。今はクリトリスを吸引・刺激するローターとか、多彩なものが揃っています。

 

 昔は、女性のマスターベーションって、“それを見て喜ぶ男性のためのプレイ” 的なところもあったと思うんです。それが今は、女性自身が楽しむためのものに変わってきました」

 

 アダルトビデオの派手な演出に踊らされた男性に、女性は性交痛などの我慢を強いられてきた。射精の快感へ向かって突き進むだけの「男性本位のセックス」は、今の時代には合わないと指摘する。

 

「クリトリスや膣にしか触れない、味気ないセックスをしている男性が、いまだにいます。女性は性器そのものより、全身へのタッチで、性的興奮のスイッチが入ります。

 

 これは裏を返すと、彼女のほうも、あなたにさわりたがっているということ。まずは、お互いの体にまんべんなく触れ合うことが大事。表情や反応を観察し、女性特有の “感じているサイン” に気を配り、セックスを楽しむ余裕が必要です。

 

『女性は長時間の挿入は求めていない』ということを、私は繰り返し伝えてきました。だから、早漏も悪いことじゃなくて、前戯こそがメインなんです。女性のオーガズムを引き出したいのなら、本人の要望を聞きつつ、激しくない、丁度いい加減で、一定の刺激を与え続けることが求められます」

 

 セックスにおける男性のコミュニケーションは2つに分類できるという。

 

「 “モシモシ系” と “オラオラ系” です。モシモシ系は、『ええのか、ここがええのんか』という笑福亭鶴光師匠がよくやるネタみたいなタイプですね。オラオラ系は、『これじゃ、これがええのやろ』ってタイプ。

 

 ただし、『ここがいいの?』と、何度も聞かれると集中できないし、女性は『いい』と答えるしかなくなるので、塩梅が大事。自分にはどちらが足りないのか考えて、いい具合にミックスしてもらえればと思います」

 

 指での性器への刺激方法や、体位のセレクトにもコツがある。コロナ禍でのセックスは、これまでと変化せざるを得ないという。

 

「withコロナのセックスは、変わると思います。感染拡大が始まった当初、個人間の衛生観念の差が問題になりましたよね。

 

 ウイルスに神経質な人と、気にしない人が一緒に暮らすのはすごくつらいし、そういう関係性でセックスするのは、さらに難しい。外来診療に訪れた患者さんからも『キスしていいのか?』『精液で感染しないのか?』と質問されましたが、気にしだしたら切りがないんですよ」

 

 一緒に住んでいる2人ならセックスして、なんの問題もないという。

 

「うつるんだったら、生活をともにしている時点で、うつっていますから。ところが、感染が気になるからセックスはしたくないけど、子供は欲しいという人もいるんです。そうなると、お互いにマスクをして、顔が向き合わないようにバック(後背位)でするしかない、みたいな。

 

 だから、これからの時代は、セックスをする条件のひとつに、同意を得ることだけじゃなくて、『2人の衛生観念の感覚が合っていること』が加わります。そこがズレていると、セックスどころではない溝ができちゃう。

 

 コロナ禍のセックスには、衛生観念が合う、つまり “密” になってもいいと思える相手を見つけることが、何よりも大事になってくるんです」

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