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「私のこと好きなら舐めて」文化の秋に楽しみたい「エロ古文」夜バナ 2016.09.24

「私のこと好きなら舐めて」文化の秋に楽しみたい「エロ古文」

西川祐信画『絵本徒然草』より

 

 古文と聞くと、つまらない授業を思い出し、女々しい平安文学やじじくさい『徒然草』を連想して顔をしかめる諸氏が多いだろう。だが、ひもといてみれば、日本の文学がいかに明るくオープンな性を愛してきたかがわかるはず。まずは、『徒然草』に掲載されているエロ古文を紹介しよう。

 

●説教臭いイメージの兼好法師も“色好み”!

 

《大納言法印という高僧の召し使っていた乙鶴丸というお稚児が、やすら殿という者とただならぬ関係にあって、常にこの者のところへ行き通っていた。

 

 あるとき、またこの稚児が出かけていって、帰ってきたので、法印は、「いったいどこへ行ってたんだ」と詰問すると、稚児は、「やすら殿のところへ、伺っておりましたが」と言う。

 

 さて聞いたこともない名前だが、怪しいものだと思って法印はなおも質した。

 

「して、そのやすら殿とか申すものは、男か、さてまた法師かそれとも在家のものか」

 

 こう聞かれて乙鶴丸は、両袖を前に掻き合せてかしこまり、大真面目に答えた。

 

「さあ、どうでしたろうか。頭を見なかったので、坊さんか在家の人か……さて」

 

 どうして頭だけを見なかったなんてことがあろうか。》(参考:岩波書店『新日本古典文学大系』第90段)

 

 1330年頃に完成した、吉田兼好の『徒然草』に掲載された男色をにおわせた話。主人に「会いに行っていた相手は何者か?」と聞かれた稚児が、「男の顔は見ていない」と答える。

 

 となると、いったいどこを見ていたのか。自分の頭をずっと相手の下半身に埋めていたということ!?

 

 江戸時代まで、いわゆる男色は珍しいものではなかったという。かつて本誌の取材(2008年10月14日号)に日本文学者の林望氏がこう答えている。

 

「身分の上下にかかわらず、男色は一般的でしたし、特に戦国時代以降は顕著ですね。戦場に女を連れて行くことはしませんから、必然的に身の回りの世話をする小姓に美少年を召し使うというわけで。『色は二つ』という、女も男も知って初めて一人前という認識があったくらいですから」(林氏)

 

 続いて江戸時代初期の『きのうはけふの物語』に掲載された笑い話から。

 

●「私のこと好きなら、なめて」は昔から!

 

《ある男の女房が間男をこしらえて密通を働いていたのを、友人が見つけて男に教えた。

 

「お前の女房をよその男が盗んでつるんでるのを知らねえのか、ばかなやつだ。嘘だと思ったら、ちょっとよそへ出かけるふりをして、そこらに隠れていてみろ。男が通ってくらあ。そしたら見つけてぶち殺せ」

 

 とそそのかしたので、男は、心得た、と言って出かけるふりをして二階に隠れて見張っていた。

 

 しばらく待っていると、案の定、間男がやって来た。それからは、あれやこれやと乳繰りあっての痴態を繰り広げていたが、そのうち女がこう言った。

 

「もしもお前があたしを心底好きなら、ねえ、あたしのアソコを舐めてくれてもいいじゃないのさ。舐めてくれないのは、きっとそれほど好きじゃないのね」

 

 男は反論する。

 

「わたくしめは、もし見つかれば命に関わるということを知りながら、こうして命がけで通ってきております。それなのに、そんなお疑いをかけられるとは心外千万、それでは、さっそくただいま、お舐めしましょう」

 

 そう言って男は女房のまたぐらに顔をさし寄せたが、さてその臭いこと。とても舌で舐める気にはならず、鼻の先でちょいちょいといじって舐めたふりをした。

 

 すると、女房はよく感触をわかっているとみえて、「今のは、鼻じゃ」と言う。男は、「いや、舌で舐めたほどに」と言い、水掛け論になって争っている。

 

 二階に隠れていた亭主は、節穴から覗き、よくよく観察していて叫んだ。「おれはどっちのひいきでもないが、今のは鼻じゃ、鼻じゃ」。》(参考:東京堂出版『噺本大系』五十五)

 

 妻のもとに通ってきた間男のウソを旦那がばらすという、落語のような話が収められているのが、江戸の笑話集。これがまたけっこうヒワイな笑いに充ち満ちている。間男話と僧侶ネタが多く収録されているのは、それが世の常であり、一段とこっけいな話だったからだろう。

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