30代の不倫経験者にその経験談を語ってもらおう。
「5年ぶりの再会が恋心に火をつけてしまって……」と話すのは高田志保さん(31歳・仮名)。
「不倫が現在進行形です」と語る高田さんは不倫歴4年。一見、ドロドロした男女関係とは縁のなさそうな、カジュアルスーツが似合うOLである。そんな高田さんのお相手は学生時代のゼミの同窓生。高田さんがずっと思いを寄せていた彼だという。
「イケメン、というわけではないんですが……卒業間際に一度フラれてしまい、その後は音信不通だったんです」
しかし卒業から5年、高田さん曰く「運命の再会」を果たしてしまう。
「サークルで同期だった女のコの結婚式の二次会でバッタリ。ちょっと気まずかったんですが、帰り際に『久しぶり……』と話しかけられたときから再びハマってしまったんです」
彼はその前年に結婚していたが、妻とは勤務時間がずれていて、時間の融通がきいたという。そこで2週間後に2人だけで食事、そして……。
「再会してから2カ月後に“そういう関係”になりました。彼に奥さんがいるとはいえ5年越しの恋が実った瞬間は嬉しかったです」
これまで一人としか経験したことがなかったという高田さん。そこから不倫の味にどっぷりとハマっていく。
「正直、今までの経験がほとんどないので、そもそも明るいところで裸を見られたことさえなかったし、セックスに関しては『彼に仕込まれた』という感じです」
そんな高田さんがいちばん驚いたのは?
「パイズリ、です。まさか自分の胸で男性のアレを挟むなんて……考えたことすらありませんでした。でも彼の気持ちよさそうな顔を見ていると自分もなんだか興奮してしまってつい一生懸命に……Mなのかもしれません」
関係を結んだ後は大体2カ月に1回、週末に2人で食事をして、その後に決まったラブホテルへ、という「流れ」ができているという。
「彼も奥さんも仕事が忙しいのかあまりうまくいってないみたいで、外泊が平気なんです。だから私が翌日に仕事があるとき以外はラブホテルに泊まって朝まで何度もしてしまいます」
関係はそれから4年にも及ぶが、高田さんに「彼を妻から奪い取りたい」という衝動はないのだという。
「もちろん、彼のことが好きですし、一緒になりたい! とは思いますよ。でも奥さんにバラしてしまおう、とかは思わないんですよ。一度断わられてる弱みなのかな……」
また、こんな不安も吐露する。
「自分の年齢を考えると、この関係が続くのは健全じゃないことは自分でもわかっています。かつては同期にアドバイスされたりしましたが、30歳を過ぎてからは周囲に相談できる人もどんどん減ってきています。
毎回入る『2人が乗り換えで別れる駅のラブホ』のポイントカードがたまっていくのがなんだか空しくもあり……彼の家に子供ができたりしたら別れを考えると思います」
“相手任せ”が2人の関係を泥沼化させているとわかっていても、高田さんは彼からの連絡を待ちつづけている。
女性の不倫に対するハードルが下がっているとはいえ不倫が「道ならぬおこない」であることは今も昔も変わりない。くれぐれも軽い気持ちで臨まぬよう……。