警視庁保安課は、6月26日までに東京・豊島区の“超熟女”専門売春クラブ「シルク」を売春防止法違反(周旋)の疑いで摘発。経営者の諏訪和子容疑者(63)と従業員の雨宮晴男容疑者(57)を逮捕した。在籍女性の平均年齢は63歳だった。
「64歳の女性を82歳の男性客に売春を斡旋した容疑です。売春をしていた女性スタッフは46歳から73歳の16人。なかには、年金受給者や生活保護受給者もいたそうです。’01年以降約3億2000万円を売り上げていたとみられています」(社会部記者)
もはや一大産業と化したこの業界。40歳過ぎの風俗デビューが相次いでいるという。その現状を知るべく、超熟女デリヘル嬢に話を聞いた。新宿のデリヘル嬢うめさん(68)は、昭和19年生まれ。まだ日本は戦時中だ。
「お掃除の仕事さえ65歳定年。この年齢だと仕事がありません。そんなとき知人から熟女デリヘルのことを聞き、募集広告を見ると年齢制限が書かれていませんでした。それで決心しました。ちょっとは抵抗感がありましたよ」
出勤は週5日ほど。1日1人か2人の相手をし、月の稼ぎは10万円ほど。息子と2人暮らしの生活費にはぜんぜん足りないという。
「中高年女性専用の風俗求人サイトを見て応募しました。昨年、熟年離婚をしたので生活に困って」と言うゆうさん(55)はデリヘルデビューしたばかりだという。
「お店は60代半ばの女性が多いので、私は若いほうです。お客様は70歳以上が目立ち、毎月15日過ぎは混雑するんです。年金支給日だから。奥様がいらっしゃるお客様がほとんどで、浮気感覚らしいです。お相手をした方の最高齢は83歳でした。会社経営をしているそうで、週1回は指名してくださいます」
ただ、紙おむつ着用で足元もおぼつかなく、バスルームでは滑らないように気を使わなければならないそうだ。ゆうさんの収入は月20日ほど出勤して、50万円ほど。
「高齢化社会ですから、老人の性を解消するために熟女風俗店はますます人気になるのではないでしょうか」、とゆうさん。数十年後にニッポンが直面する超高齢化社会の縮図が、いち早く風俗界に表れていたようである。
(週刊FLASH 2013年7月16日号)