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55歳300人切りオヤジ、キャバクラで口説けるか(14)
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2017.03.24 20:00 最終更新日:2017.03.24 20:00
【これまで】
55歳で300人切りオヤジ、いま狙っているキャバ嬢は「えりこちゃん」と「みなきさん」である。いったいどっちと先に最後までたどり着けるのか。
えりこちゃんとは、先日2人カラオケでキスまで果たした。そして、みなきさんとは1度テニスをしたあと、シャワーを浴びにホテルまで行った。このときは紳士らしく手は出していない。そして、2度目のテニスの日がやってきた。
今日はみなきさんと2回目のテニスだ。コートに入って白い帽子を紙袋から出した。帽子をかぶらせてあげようとすると、頭をやや下げた。とてもよく似合う。
自然に帽子をかぶらせてあげられるまでに親密度はあがっている。いい傾向だ。ぎゅとしたいと思った。テニスも慣れてきているのがわかる。いい玉を返してくる。運動神経はよさそうだ。
「うきうきしていると、上達がはやいね」
そう褒めると素直に笑った。彼氏ともうまくいっていることがすぐに読み取れる笑顔だった。テニスの打ち合いができるようになると、相手にちゃんと返そうとすることが、心と心のキャッチボールになる。打ち合いがうまくできればできるほど親密度は上がる。いい傾向だ。
「どう?」
「コツがわかってきた」
上昇気質の高い彼女にはよい刺激になっているのがわかる。そこで、ちょっと体を触りたくなったので、指導タイムを設けた。前と同様に手をとり、肩を抱き、腰に手を当てる。「ちょっとへっぴり腰だよ」とお尻をたたいた。「えっち」と笑いながら逃げた。やったぞ。お尻さわった。テニスというスポーツに感謝しよう。へへへ。
楽しい時間は早くすぎる。1時間終わって汗びっしょりだ。
「いくよ」
「待ってよー」
前回同様、シャワーを浴びにホテルに向かう。何の違和感も感じない。ホテルに入って、彼女に「先に入って」とすすめた。「ありがとう」と彼女はシャワールーに向かう。
今日はベッドには届かないまでも、このソファーで一緒にコーヒーを飲もう。お湯を沸かしてコーヒーをつくって、脱衣所が見えない位置にもどった。
「もういいよ」とシャワーを浴びて出てきた彼女が言った。
「コーヒー入れといたよ。紅茶もあるけど」
「わたし紅茶がいい」
「じゃ、コーヒーは自分で飲むから、僕がシャワー入ってるうちに紅茶入れたら」
「そうするわ」
彼女がコーヒーより紅茶好きなのは知っている。だから、わざとコーヒーを入れた。そうすれば、僕がシャワーを浴びる間、彼女には作業が生まれる。人は、何か作業をしている間は余計なことは考えないものだ。早く帰ろう、などとは思わなくなる。
シャワーを浴びて、バスタオルを巻いたままソファーに座った。「汗引くまでちょっと待ってて」と理由をつけた。ホテルの部屋のソファーでバスタオルで一緒にコーヒーが飲める空気を楽しんだ。
「カラオケ歌っていい?」
「いいよ」
僕はここぞという1曲を入れた。『何もいえなくて夏』だ。歌い終わって、歌詞の意味について語った。
「私にはスタートだったの、あなたにはゴールでも――これって何のことかわかる?」
「わからない」
「エッチのことと解釈してるけど。男にとってエッチはひとつのゴールで、女の人はエッチしてからが始まりなんだよね」
「そうそう、女は好きな人とエッチした次の日、不安になることもあるんだよ」
ホテルのソファーでコーヒーを一緒に飲み、カラオケをして、エッチな話もした。順調だ。あとはこの密室の部屋で彼女の体にさわるところまでが今日のノルマだ。
「あ、そういえば今日のグリップの握りちょっと浅かったよ」
そういって彼女の手をとりグリップの持ち方を説明し、両肩を抱いてスイングを教えた。ノルマ達成。
「そろそろ出ないと……仕事遅れるといけないから行こうか」
部屋を出る話を彼女より先に言った。彼女が「もう出ないと」と言った場合は、次のチャンスはなくなる可能性が高い。だからぎりぎりまで待って、先に言いだした。
ホテルを出て、前回と同じレストランへ。同じ店のほうが、パターンが印象付けられ、次も警戒心なくテニスに誘える可能性が高くなるからだ。
店に入って言った。
「この年齢で帽子かぶって店に入ると密会してるみたいだね」
彼女は笑った。これでいい。今日も無事彼女をキャバに送り届けて、1日が終わった。次はかなりのところまで迫れるだろう。ラインを見るとえりこちゃんから、カラオケOKのメールが届いていた。明日はえりこちゃんだ。
(次回、衝撃の最終回)