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群雄割拠する「大人向け」無料動画サイト最新虎の巻
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2017.05.06 20:00 最終更新日:2017.05.06 20:00
顔を真っ赤にしながらカメラの前でM字開脚をする黒髪ショートカットの女性。彼氏らしき男性に指を使って攻めたてられると、ものの3分で絶頂を迎え、野獣のような激しい性交が始まった。
これは、検索サイトを使って1分もかからず辿り着いた無料エロ動画の内容だ。たんなるAVと違うのは、無修整であるところ。局部に出し入れするさまもはっきりと映されている。なぜモザイクなしの多種多様な動画がネットにあふれているのか、IT専門家の中谷仁氏が教えてくれた。
「高画質カメラを搭載したスマートフォンが普及したことで気軽にハメ撮りをするカップルが増えていることがひとつの原因です。ウイルス感染やリベンジポルノにより、撮影した動画がネット上に流出。各動画サイトにアップロードされ、拡散します。
また、『カリビアンコム』などの海外にサーバーを置く有料の無修整動画配信サイトの作品が、勝手に無料サイトにアップロードされているケースも多いです。欧米ではそもそもポルノ作品は無修整なので、洋もの作品が無修整なのは当然といえるでしょう」
性的嗜好は十人十色。どの動画サイトを検索するかによってヒットする作品に出会えるか否かが決まる。
「そもそも日本人向けに作られたものなのか、海外向けに作られたサイトなのかを見極める必要があります。『マスタベ』のようなサイトは日本人向けに検索できるようになっているので、日本語で簡単に探すことができますが、『Pornhub』などの英語圏の利用者に向けて設計されたサイトは、英語で検索キーワードを入力する必要があります。動画の本数は多いものの、好みの動画を探し出す難度は高いのです」
■広告は絶対にクリックしない
「今でも月に数件はワンクリック詐欺の被害相談を受けています」
アダルトサイトの巧妙なワンクリック詐欺に注意を促すのは弁護士の髙橋裕樹氏だ。
「身に覚えのない利用料金などを請求する画面が出てきて、焦ってお金を振り込んでしまう方は多い。一度振り込んでしまうと詐欺と気づいた後からお金を回収することは難しいため、被害を未然に防ぐべきです」
被害を防ぐためにはどうすればよいのか。前出の中谷氏が言う。
「広告はなるべくクリックしないこと、知らないサイトを開いてしまった場合はすぐに閉じることが肝心です。身に覚えのないお金の請求は無視しましょう。古いOSを搭載したパソコンの場合、ウイルス対策ソフトを導入しておくことも大切です」
■無料エロ動画の法的リスクに注意
無料動画を視聴するうえで、ワンクリック詐欺などの被害に気をつけるだけでなく、利用者自身が罪を犯さないように注意を促すのは前出の髙橋裕樹氏だ。
「無修整動画を見るだけなら、現在は問題ありません。しかし、アップロードした場合はわいせつ物頒布等の罪に問われる可能性があります。ウイルスや共有ファイルソフトは知らないうちに動画をアップロードしてしまうことがあるので、無修整動画をダウンロードするのは避けるべきです。
また、児童ポルノは単純所持でも罰せられるので、疑わしい作品の視聴も避けましょう。
裁判員制度が導入されて以降、性犯罪には裁判員によってより重い判決が下るようになりました。それにともない、性犯罪全般への取り締まりが厳しくなっています。海外サーバー経由で販売するために、日本で無修整動画に出演していた女優が逮捕された事件もあります。今後は日本人の無修整動画は減ってゆき、より地下深くでのみ流通する可能性があるかもしれません」
読者諸兄には十分注意をしてネット検索をおこなってほしい。
(増刊FLASHダイアモンド 2017年4月28日号)