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空港で彼が言った言葉は「その場しのぎの優しさ」だった
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2017.05.07 20:00 最終更新日:2017.05.07 20:00
2014年12月、オーストラリアの空港。4年近い滞在だった。
「このまま帰っていいのかな」
出発まであと一時間。警備員に荷物をまだ戻せるのか聞いた。「間に合うかわからないけど、聞いてあげる。彼氏が、ここにいるんだろ」
24歳でワーキングホリデーに来た。3歳下の彼は、日本人だけど小学生のときから海外生活。互いにスポーツ好きで相性が合った。
「初めて結婚したいと思った。でも私は日本が好き。実家のお墓に入りたいくらい(笑)。彼は、海外での生活が合っていた……」
空港から彼に電話をした。
「電話がきたら、帰るなと言おうと思っていた」
涙が溢れた。でも残って、この先に何があるんだろう。
「やっぱり一度帰ろう」
成田からすぐ連絡した。すると「帰れたじゃ~ん、日本が合ってるよ」。あっさりすぎて拍子抜けした。その場しのぎの優しさだったのか。
昨年から高校の友人と飲食店を始めた。
「好きな人は当分できないな。男性に縁がないわけじゃないです。セックス? もちろんありますよ」
柏木美希さん(仮名)30歳
身長・153cm、体重・47kg
目黒区在住
職業・飲食店共同経営
出身・神奈川県
昨年の年収・約380万円
部屋の広さ・26㎡
家賃・8万円
居住歴・4カ月
部屋に上げた男性・1人
ベッドに上げた男性・0人
彼氏の有無・なし(1年8カ月)
写真&文・野澤亘伸