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濡れ場にも「型」があると映画監督の窪田将治が力説

夜バナ 投稿日:2017.08.22 20:00FLASH編集部

濡れ場にも「型」があると映画監督の窪田将治が力説

写真:AFLO

 

 映画監督の窪田将治が濡れ場の楽しみ方を教えてくれた。

 

「エッジのきいた作品は、数字をバーン! と取る。宮地真緒の『失恋殺人』は初めての濡れ場撮影で、彼女は体をいちばんきれいな状態にして現場に入ったので、 僕にはすごいプレッシャーでした。

 

 絡みの得意な巨匠たちに話を聞いてわかったことは、遠慮しちゃいけない、ということ。それから、濡れ場はある種のアクションシーンで、最低限の“型”があるんですよね。

 

 たとえば挿入のときは『あっ!』と反らないといけないとか。これ、日活ロマンポルノから脈々といわれているそうですが。ふつうの芝居とは緊張感も違いますが、芝居ですから、映画としてきれいに見える撮り方や演技を試行錯誤しています」

 

 続いて俳優の史朗が言う。

 

「エロの魅力って、こっそり観に行く苦労も含まれているような気がするんです。無料で簡単に観られると興奮しないですね。ハメ撮りやAVのような全部簡単に見せられるものにもエロスを感じません。ポルノのよさは、客に見せつつもあえて隠す、チラリズムに近いですね。

 

 私が出演していたポルノ映画は1本の制作費が300万円で撮影期間は4日間。脱ぐ女優は3人で、60分の作品で3分の1は濡れ場を入れなければなりませんでした。どの撮影も大変だったのですが、『地下鉄レイプ』シリーズは本当の地下鉄でゲリラ撮影したので、テストも一切できずに緊張しました。

 

 印象に残った女優は谷ナオミさん(68)。彼女は自分の裸を見せることにプライドを持っていて、SMもので縄に縛られるときでも、体の見せ方にこだわっていたし、絶対に絡みでも接吻させなかったんです」

 

くぼたしょうじ
1974年生まれ 江戸川乱歩原作の宮地真緒主演映画『失恋殺人』(2010年公開)がモントリオール世界映画祭に出品。『D坂の殺人事件』(2015年公開)、『屋根裏の散歩者』(2016年公開)など多くの作品を手がける

 

しろう
1948年生まれ 400本のピンク映画に出演した名優。ほかに『コミック雑誌なんかいらない!』や『発狂する唇』 など多数の一般映画やNHK大河ドラマの出演歴も。最新出演作は瀬々敬久監督の『菊とギロチン』(2018年公開予定)
(週刊FLASH 2017年8月8日号)

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