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知られざる名作「濡れ場」の楽しみ方を映画好き芸人が語る

夜バナ 投稿日:2017.08.23 20:00FLASH編集部

知られざる名作「濡れ場」の楽しみ方を映画好き芸人が語る

写真:AFLO

 

 1976年に公開されて、カンヌ映画祭で絶賛された『愛のコリーダ』(故・大島渚監督作品)。“阿部定事件” を題材に男女の愛欲を描いたもので、松田暎子(故人)と藤竜也の陰部を無修整で映した過激な作品だ。国内公開にあたっては、大幅な修整が必要になったというほど。

 

 あの吉永小百合も『戦争と人間』(1970~1973)の3部作でベッドシーンを演じている。

 

 1980年代の作品では、『肉体の門』。この作品のメガホンを取ったのはテレビ業界出身の映画監督第1号・五社英雄。終戦後の日本を舞台に、在日米軍将兵を相手にする街娼たちの生活を描いた。外国人と絡みながら英語混じりに金額交渉する姿や、娼婦が手首を縛られて裸で吊るされるなど衝撃シーンが満載だ。

 

 さらに、松坂慶子『蒲田行進曲』(1982年)、池上季実子『陽暉楼』(1983年)、五月みどり『丑三つの村』(1983年)、秋吉久美子『ひとひらの雪』(1985年)、十朱幸代『夜汽車』(1987年)など、1980年代は大女優の濡れ場黄金期といえる。

 

 ヌード作品に関わった映画プロデューサーは苦労を語る。

 

「濡れ場のある映画は、キャスティングに時には3カ月以上も要することがある。そういう作品のプロデューサーになると、女優本人や所属事務所と、映画の出資者との板挟みとなり、試写会が終わるまで、気が抜けない」

 

 1990年代作品では、社会現象となった『失楽園』(故・森田芳光監督作品)が有名だ。出版社で働く役所広司と書道の講師の黒木瞳の不倫恋愛。ベッドの上で役所に攻められて喘ぎ声を上げるヌードシーンや、フルヌードで温泉混浴をする場面がある。

 

 このほか、樋口可南子『陽炎』(1991年)、大竹しのぶ『死んでもいい』(1992年)、南野陽子『寒椿』(1992年)、喜多嶋舞『GONIN2』(1996年)、小島聖『完全なる飼育』(1999年)など。

 

「映画でヌードを披露する女優は、ギャラのために脱いでいると思われがちだが、1000万円以上もらえる人はそうはいない。せいぜい出演料に色がついて500万円程度。つまり、彼女たちは作品性や自身の女優としてのキャリアを熟慮したうえで、体当たりで挑んでいるのです」(前出の映画プロデューサー)

 

 映画と濡れ場好きで知られる芸人・南川聡史が言う。

 

「僕、濡れ場女優を(1)女優魂で脱ぐ人、(2)『これで売れよう』という、ルーキーとして脱ぐ人、(3)脱がなきゃ出られないから脱ぐという人、(4)脱がなければいけないのに脱がない人の4種類に分けてるんです。

 

 エロい気持ちというより、作品性が高くあってほしい、というのが濡れ場ファンなんです。エロければいいってもんじゃな
い、ということは言っておきたいです。

 

 今後、濡れ場を期待するのは吉岡里帆さん。単純にタイプなんで(笑)。できればこの2、3年で脱いでいただければ……。ぜひ期待したいですね」
(週刊FLASH 2017年8月8日号)

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