見えそうで見えない、濡れ場じゃないのにセクシー。そんなギリギリのエロスをこよなく愛する映画監督・榊英雄氏に有名女優たちが演じた際どいシーンについて熱く語ってもらった。
●綾瀬はるか『JUSTICE』(2002)
「こういった短編作品は好きですね。ブルマ姿で全力でダッシュしている綾瀬はるかさんの健康的な姿はもちろんですが、妻夫木聡さんの演じていたごく普通の高校生も強く印象に残っています」
●中越典子『ストロベリーショートケイクス』(2006)
「矢崎仁司監督の作品は大好きです。脱ぎこそありませんが、中越典子さんが顔射されるシーンを見て、『女優さん、本当に頑張ったんだなあ』といたく感心しました。また、デリヘル嬢役の中村優子さんの演技も非常に印象的でした」
●松たか子『夢売るふたり』(2012)
「西川美和監督の作品は全部観ています。エロシーン以外もエロく感じさせるのが西川監督の魅力だと思います。松たか子さんがパンツを穿くシーンは、一瞬の描写ですが大好きですね」
●広瀬すず『怒り』(2016)
「『海街diary』での広瀬すずさんは魅力的な少女の役でしたが、それから広瀬さんが役者としてどう進化していって、こういった役をやることになったのか、非常に興味深いです。これからの彼女も見てみたいですね」
●武田梨奈『木屋町DARUMA』(2015)
「僕が監督したこの作品はエロいと評価される機会も多いですが、武田梨奈さんは下着姿さえほとんどないです。撮影当時の彼女は空手がトレードマークで、凜として真面目な印象でした。そんな彼女が堕ちていく姿に、よけいにエロさが出たのかもしれません。
自分の作品では、美しい存在と汚ない存在が、近くにあるという思いがあります。ピュアさも、一転するとエロさになるという部分があるのかもしれません。
近年はポルノ映画も何本か監督していますが、自分のエロやチラリズム演出は、アクションのように決めた段取りで撮っています。全部見たい欲望に、演出というフィルターをかけてやっている感じですね」
さかきひでお
1970年生まれ 長崎県出身 多数のテレビドラマや映画に出演。監督最新作の『アリーキャット』が絶賛公開中
(週刊FLASH 2017年9月12日号)