20代男の11.9%がオナニー経験ゼロだって！ならば女は何％か

「『マスターベーションしないわけではないが、生身の女性に対する不潔感をどうしても払拭できない』。18歳の童貞の大学生のカウンセリングでそう聞きました。バーチャル・リアリティ（VR）の世界でしか恋愛できない若者が増えているのです」（日本家族計画協会理事長・北村邦夫医師）

　若者からED気味の40代まで、大半が習慣としているのがオナニーだ。AV男優・森林原人氏はこう語る。

「男女を問わず、そこで自己完結しておいたほうがラクですから。これも、『テクニックがない』などと言われるリスクを回避するためだと思います。同じように、風俗のマーケットも縮小していないんですよ。お金を払って精神的に優位に立っているので、ダメージは少ないからです」

　ジェクス「ジャパン・セックスサーベイ2017」の調査によれば、もっとも多いオナニーの頻度は20代～40代男性で、週1～2回。50代を越えると、ほとんどしない男性が半数近くにのぼる。

　また、20代男性の11.9%、女性の34.1%がオナニーをまったくしたことがないという結果だった。

　オナニー産業の最前線で活躍する森林氏だが、リアルSEXの観点から見れば、現状に危機感を抱いている。

「ネット動画に加え、VRゴーグルを使えばさらにリアルに近い体験ができるようになっています。本物の女性器を凌駕するオナホールもでき、コストもかかりません。男性はますますSEXの機会から遠ざかる状況です」

　先述の調査によれば、20代男性の76.5%以上がアダルト動画をオカズにしているという。30代の81.6%をピークにその割合は下がっていくが、60代でも51.4%が動画をオカズに使っているというから驚きだ。　

　一方の女性は、20代ではさすがに動画派が目立つものの、全世代で「オカズなし」と、「妄想」の割合が多かった。

「男性の射精とは違って、なかなか動画では難しいんですよ」と漫画家・倉田真由美氏が言うように、官能小説の愛好家が20～50代まで10%弱を占めるのが特徴。

　ちなみにAV女優の塚田詩織クンは、「私は片手に電マ、片手にスマホで『DMM』を眺めながらしています」と明かしてくれた。
（週刊FLASH　2017年10月3日号）