「ほとんどの人はほかの仕事やアルバイトをしていますね」
そう語るのは、地下アイドルとして16歳から活動し、文筆業も営む姫乃たまさん(24)だ。
「地下アイドルは学生だけでなく、銀行員や保育士などの本職を持ちながら活動をしている人も多いです。ギャラに関してですが、ライブやイベントでは自分のお客さん1名につき500円前後が歩合で入るだけで、新人の場合、固定の出演料はほとんどないんです。
収入の大部分は自身のグッズ売り上げで、サイン入りツーショットチェキ(1000円前後)、生写真(500円)などが主流ですね。3000円の自作写真集を1日100冊売って30万円稼ぐような人もいます。
しかし、ファンが多ければグッズ長者となる人もいますが、客がつかず収入0円という場合もあります」
姫乃さんによると地下アイドルの月収は「高い人で60万円前後」で「低い人は本当に低い」。約2割の人だけしか「専業で食べていけない」厳しい世界だという。
積極的にファンを増やそうとする人はメイド喫茶やアイドルバーなどで働くケースが多いそうだ。風俗や危険なバイトに就くこともあるのだろうか?
「撮影会のモデルをやったり、居酒屋やカラオケ店などでファンとのオフ会を頻繁に開催して高収入を得ているコはいました。ファンとの距離が普通のアイドルより近いせいか『イベント後に封筒入りの現金10万円をもらった』なんてコもいましたね」
ひめのたま
1993年生まれ セルフプロデュースの地下アイドルとして活動。著書『職業としての地下アイドル』(朝日新書)発売中
(週刊FLASH 2017年12月5日号)