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6〜7人に1人が不妊症!?晩婚化が加速させる「女性不妊」

夜バナ 投稿日:2018.04.30 20:00FLASH編集部

6〜7人に1人が不妊症!?晩婚化が加速させる「女性不妊」

 

 ちりや雑菌を徹底除去したクリーンルームを、紫外線を完全に遮断したLED照明が照らす。不妊治療専門の浅田レディース名古屋駅前クリニック。その培養室は母体に代わって生命を育むクリニックの心臓部だ。そこでは常時100人以上の患者の受精卵が培養されている。

 

「空気や光など培養室の環境をできる限り母親の胎内に近づけ、卵子にとってベストな環境を作ることに徹底的にこだわりました」

 

 浅田義正院長はこう語る。浅田院長は1995年、名古屋大学医学部附属病院で、日本で初めて精巣精子を用いた顕微授精に成功した高度生殖医療の専門医だ。

 

「精子を採取して、人工的に子宮に注入し、体内受精を促す方法を人工授精といいます。それに対して、体外受精と顕微授精は、本来体の中で起こる受精を、人工的に体外で起こさせるものです。

 

 人工授精までは、精子と卵子の出会いを助けるだけですが、体外受精と顕微授精は卵子と精子を取り出して受精卵まで作ってしまうのです」

 

 体外受精と顕微授精にも違いがある。体外受精では「媒精」という方法で、採取した卵子に精子をふりかけて、精子が自然に入っていくのを待つ。

 

 そして受精卵が出来て順調に分割したら子宮に戻す。卵子1個に対し、10万〜20万匹の動いている精子が必要になる。

 

 顕微授精も体外受精の一手法だが、違いは受精のさせ方にある。

 

「顕微授精はその名のとおり、顕微鏡下で卵の中に精子を1匹だけ、ピペットという太さ7ミクロンの細いガラス管でつかまえて注入し、受精卵が出来た後は、体外受精と同様に培養して子宮に戻してやります。顕微授精では、卵子1個に対し精子1匹あればいいので、男性不妊の障害もかなりクリアできます」

 

 こうした医療技術の進歩は、不妊治療に劇的な変化をもたらした。

 

「私は臨床で顕微授精を20年以上やってきましたが、以前は排卵障害、卵管障害、男性の精子が少ないなど、さまざまな不妊の原因がありました。

 

 そうした原因による不妊が、技術の進歩によって、ほぼすべてクリアできたんです。体外受精、顕微授精で受精卵を作って、我々の手の内で培養することができるようになったためです。あとはその受精卵を子宮に戻してうまく育てばいいわけです」

 

 不妊医療は進歩しているが、不妊症に悩む人の数は減るどころか逆に増加傾向にある。総務省の調査では、「不妊に悩む夫婦」の割合は2005年には25.8%だったのが、2010年には31.3%と、3組に1組に上昇しているのだ。

 

 その理由は晩婚化、晩産化にあると浅田院長は指摘する。

 

「厚労省の人口動態調査では、20代で出産している人の割合が、2014年までの30年間で65%から35.3%に半減する一方で、35歳以上の出産の割合は7.1%から27.6%へ4倍増加しています。40歳以上の出産にいたっては、0.6%から5.1%へと約8倍に激増しています。

 

 こうした加齢要因による不妊が急増しているのです。結婚後、1年以上、自然妊娠しないことを不妊症と定義されていますが、いまや6〜7人に1人が不妊症といわれています」

 

 加齢は卵子の老化を招く。それがいまや不妊の最大の原因となっているという。

 

「もともと、人間の卵は妊娠の効率が低い。たとえば二ワトリなら100個受精卵があったら、90羽以上ヒヨコが生まれると思いますが、ヒトの場合は平均すると25個の卵でやっと1人生まれるぐらいです」

 

 晩産化によって、妊娠の確率はさらに低くなるという。

 

「我々は卵をたくさん採って受精させて、その受精卵の成長を見ます。発育が悪かったり、途中で発育が止まったり、見た目も細胞が壊れて明らかに悪くなる卵がある。

 

 染色体異常の卵です。晩婚化、晩産化で、35歳で産むとか40歳で産むということになると、卵の数が少なくて産めない人もいるし、卵子自体が古くなっているんで、どんどん妊娠率が悪くなる。

 

 30代前半ぐらいまでなら受精卵が10個できたら6個ぐらいは染色体異常ですが、40代になってくると8割ぐらいが染色体異常になる。じつは、精子はちゃんと泳いでいれば染色体異常は1%以下ぐらい。精子の劣化より、卵子の老化が深刻なんです」

 

 とはいえ、高齢になっても子供を欲しいという夫婦は多い。そうした要望に応えるのが不妊治療のはずだが、その最前線にいる浅田院長自身が、こんな疑問を投げかける。

 

「妊娠、出産とは、本来は2人の遺伝子を残すのが目的ですから、私は夫婦間以外の精子提供や卵子提供には反対なんです。いくつになっても子供が産めるとか、お金を出して卵子を買ってくればなんとかなるみたいな風潮と、我々が一生懸命やってきた生殖医療とは一線を画してほしいんです」

 

(週刊FLASH 2018年4月10日号)

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