私がAVデビューする理由（2）「アジア進出を目指してます！」

はな（22）

　人気AV女優が在籍する事務所で働く木村氏によると、春休みに突入する2月ごろから、女子大生の面接が急激に増えるという。 

「テストも授業もないので、暇なコが全国から集まります。先日も地方国立大に在学中の黒髪美女が面接に来ました。『なんでこんなコが？』という有名私立大の学生も来るので、春休みは毎年楽しみです。ただ、この時期は卒業や就職で引退するコも多いんですよ」  

　春が「出会いと別れの季節」というのはAV界も例外ではない。
　そこで、AV女優志望の女子大生に志望理由を聞いた。

●はな（京都出身）

「よく当たると噂の占い師に見てもらったら、『イメージの悪いものをよくする運気がある』と言われたんです。それが、迷っていた私の背中を押してくれました。

　20歳になったら何か人前に出る仕事がしたくて。どうせやるなら日本だけじゃなく、アジアで活躍できるアイドルになるという目標を立てたんです。

　ボイストレーニングやアクションのレッスンを受けながら、夢に近づく努力は惜しまず頑張っていました。ただなかなか夢の舞台は遠くて……。

　そこで有名になるために、私はAV女優になるという道を選びました。AV女優って一般的にあまりいいイメージはありません。でも、最近はそんな世間の評価を変えられる運気と力が、自分にはあると信じるようにしています。

　今日、この取材の前に竹下通りで大手芸能事務所の方にスカウトされたんです。でも私はもう道を決めているので、きっぱりと断わりました（笑）。

　この仕事をしていることを打ち明けた親友も全力で応援してくれています。もし、ネットの掲示板などで、自分の名前が出てきて悪いことが書かれていたとしても、私は自分の名前が知られることのほうが嬉しいです」

●りな（神奈川県出身）

「目標金額は800万円。奨学金を借りて大学に行っているので、少しでも早く返したかったんです。理系なので少し高くて、でも親に援助してもらうのはイヤだから、効率のいいバイトを探していました。  

　大学のバンドサークルの練習時間も欲しかったので、短時間で稼ぐには何がいいかネットで検索しました。するといちばん最初に出てきたのがAV事務所のHP。迷わず連絡しました。  

　面接を受けることになって質問項目のひとつに『中出しができるか』とあったんです。意味がわからなすぎて、逆にこの業界に興味を持ちました（笑）。体力には自信があるけど、ハメ撮りの経験はなかったので、毎日が初体験です」

（FLASH　DIAMOND　2018年4月15日増刊号）