1000人斬りを達成した「性の伝道師」3人が緊急座談会

左から芳賀氏、もも、酒井氏

　1000人斬り。もちろん、4桁に及ぶ相手と肉体関係を結ぶことをいう。長年にわたる精力の持続に加え、絶えず新たなパートナーを獲得するための狩猟力も求められる、至難の業である。今回は性の伝道師3人に大いに語ってもらった。

もも（以下、も）　私、両親がピアニストだったこともあり、2歳半から15歳までピアノ漬けだったんです。それが本当につらくて……。関西で最難関の女子校に進学することを条件に、やめさせてもらいました。

芳賀英紀（以下、芳）　やっぱ初体験は高校時代？

も　はい、17歳でした。相手は家庭教師の先生で23歳。門限も早かったんですが、それから圧力鍋の蓋が吹き飛ぶように、タガが外れてやりまくり（笑）。大学に進学してからは、男を漁るために水商売の世界に入りました。

芳　初体験はそれほど早かったわけではないんだ？　僕も家業はアダルト専門店だったけど、童貞を卒業したのは高校を出た18歳のとき。お世話になった先輩に呼ばれて、いきなりレースクイーン2人組と3Pだった（笑）。

酒井よし彦（以下、酒）　オレは千葉の不良だったので、最初は14歳。目覚めたのは3人めの、近所に住んでた27歳の清楚系の女性のとき。徹底的にテクを叩き込まれた。「もっと上手だと思ったけど、子供なんだね」って。

も　私も、勤めてた北新地のクラブで出会ったダンディなおじさんに開発されて、以来おじさんばかりです。酒井さんはどんな感じだったんですか？

酒　いま思うと、風俗の人だったんだろうね。部活が終わったら毎日のように通ってた（笑）。濡らした半紙を破らないように指でこすったり、バット（四角い皿）に入れた小麦粉を、円を描くように摩ったり……。ピストンはメトロノームに合わせてやらされたなあ。

芳　『ベスト・キッド』か（笑）。でも、たしかに若い男に教えたがる女性っている。僕にも8年間 “止まり木” みたいな女性がいましたもん。そのころは週2で吉原、それ以外はデリヘル。遊ぶ女のコも、10人はキープしてた。

も　通る道ですよね（笑）。私も18歳から26歳までは、毎日違う人とやってました。“絶対やりたい” という気持ちを出せば、その人と必ずできました。

酒　読者の方は “男は違う” と思われるかもしれないけど、そんなことはないですよ。オレは “釣りたい魚” ではなく、“釣れた魚” を食べるタイプなんです。キャバクラや飲み会、写真展などで出会う女性たちと、自然とそうなるんです。「一緒に帰りましょうか」って。

芳　僕も、口説いたりするのは照れる。むしろ、いかに「ちゃんとベタなことができるか」だと思う。誕生日に花をあげたり、階段を下りるときに手を添えたり……。僕は1日に何百回も「ありがとう」を言う。そういう積み重ねが大事だと思う。

酒　「いまフリーなんだ」とか、“やりたいアピール” するのも逆効果だと思ったほうがいい。オレ、いかにも「お姉ちゃんボインだね、谷間出してて寒くないの？」とか言いそうでしょ。実際は、いっさい胸を見ないで、顔を見て話す。必要以上にボディタッチをしない、がっつかない。下ネタを言うなら、学術的な方面から（笑）。

も　そういう人とかキュンとする。女からしても、下心が見えるのはダメ。私、初対面ではしないって決めてるんです。「今日は帰りな」って言われて、お互いのことを思ってオナニーするのが理想ですね。実際は、別の人のところへ行ってSEXしていましたが（笑）。

酒　周りを見ていると、「自分のレベル」 を把握していないんじゃないかと思う。趣味や生活レベルなど、共通の “匂い” がないと無駄撃ち。オレの格好では一般のOLは無理だし、六本木でギャラ飲みしているようなコとは言語が違う。サラリーマンの人も、立ち飲み屋とか趣味の会とか、“自分がウケそうな場所”があるはずだよ。

芳　経験人数が1000人超えというと、「来る者は拒まず」と思われがちだけど、そんなことない。SEXって男女ができるもっとも深い “会話”。興味が湧くと、より深く話したいじゃないですか。 

も　だから1000人斬りの人は、みんな正常位に戻ってくるんです。顔が見られて、話もチュウもできるから（笑）。

もも（32）
変態ピアニスト。現在はピアノを弾きながら縛られてい く“秘密”の演奏会などを開催している。経験人数1000人

酒井よし彦（46）
煽情カメラマン。多くの職業、雑誌営業マンを経て40歳で写真家に。広告、グラビアで活躍。経験人数1000人

芳賀英紀（36）
芳賀書店3代目。1936年創業の老舗書店を経営。神保町のアダルトビルは広く知られる。経験人数2000人

（週刊FLASH　2018年4月24日号）