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「腹上死」は変死体扱い…9割超は男性で危ないのは不倫時
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.15 20:00 最終更新日:2018.06.15 20:00
「セックス中に死ねたら本望だよね〜」などと、嘯いているオジサンたち。まだ自分には関係ないと高をくくっているかもしれないが、腹上死は、働き盛りの40代にも意外に多いという。
「腹上死は “突然死” に分類されるので変死扱い、つまり『変死体』になります。監察医制度がある東京都では、警察立ち会いのもと、変死体の状況を調べるのです。腹上死を真面目に研究した人は僕しかいないから、論文を出したときは、世界中の学者から見せてほしいとねだられましたよ(笑)」
そう語るのは、元東京都監察医務院長で、30年間の監察医時代に約2万体の検死、約5000体の解剖に関わった上野正彦氏。
「5000体のうち、500体ほどが腹上死だった」というから驚きだが、我々が腹上死を身近に感じにくいのは、公式統計がないからであろう。
「『腹上死』は交通事故死と同じで、死体の状態を表わす言葉であって、死因ではない。おもな死因は心筋梗塞とか脳出血。だから厚労省で統計を調べても、腹上死は出てこないんです」
上野氏の統計では、腹上死する9割以上は男性で、女性の割合はたったの8%ほど。男性が圧倒的に多く、夫婦間よりも不倫相手とのセックスでの腹上死が多いという。
「腹上死は、非日常的なシチュエーションで起こりやすい。自宅よりホテル、夫婦間よりも不倫関係のほうが多い。円満な夫婦でも、長い出張から帰った夜が多いのが特徴ですね」
では、どういったところで腹上死と判断するのだろうか?
「女性の証言で腹上死とわかるケースもありますが、証言しないことも多い。とくに不倫の場合、女性は慌てて痕跡を隠そうとするけど、男性のパンツが裏返っていたり、性器にティッシュがついていたりするからわかっちゃう。問いつめると白状するんです」
一方で、遺族の気持ちを考え、本当のことを言わないケースもあるという。
「たとえば旦那がホテルで死んだら、奥さんはなんでホテルで? って不審に思いますよね。その場合、警察は『ホテルの前の通りで発作を起こして倒れたけど、救急車がなかなか来なかったから、一時的にホテルに安置したんです』と、フォローしたりもします」
(週刊FLASH 2018年5月29日号)