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30代40代でも意外に多い「腹上死」行為の1週間後に死ぬことも

夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.18 20:00 最終更新日:2018.06.18 20:00

30代40代でも意外に多い「腹上死」行為の1週間後に死ぬことも

 

 「セックス中に死ねたら本望だよね~」などと、嘯いているオジサンたち。まだ自分には関係ないと高をくくっているかもしれないが、腹上死は、働き盛りにも意外に多いという。 

 

 腹上死するのはどういった人なのか? 

 

「やはり、心臓や脳になんらかの疾患を抱えている人が多いです。そういう人が、自分の健康状態を知らずに性行為に及んだ結果、血圧や心拍数が急上昇して、脳出血や心筋梗塞を起こしてしまうのです。すべてのベースになるのは動脈硬化です」(元東京都監察医務院長・上野正彦氏)

 

 動脈硬化が進行した人ほど危ないということだが、潜在的疾患を抱えていなければ安心というものでもない。『男をあきらめるな ED患者1000万人時代を救う』の著書を持つ、医療法人祐光会理事長の林雅之医師が続ける。

 

「潜在的疾患を抱えていない人でも、腹上死はありえます。運動中の突然死の原因で、最も多いのは心室細動ですが、心室細動は健康状態や年齢に関係なく引き起こされます。

 

 激しいセックスは激しい運動と変わらないし、不倫相手ともなれば、これでもかと頑張ってしまう。

 

 ふだん70前後の心拍数は、挿入中は120、射精時は最大180にまで上昇しますから。40代は働き盛りで過労状態の人が多い半面、経済的、体力的にもまだ女性と遊べる年齢。腹上死は、じつは40代に多いと言われています」

 

 上野氏の経験でも、30代、40代の腹上死は多いというから恐ろしい。

 

「腹上死は高齢者のイメージがあるかもしれませんが、僕が見た500体の5割以上は30代、40代だった。若い人は自分は大丈夫だと、健康診断を受けない人が多い。

 

 そういった人が、非日常的なシチュエーションの性行為で張り切ると、自分でも気づいていない病変が出てしまうのです」

 

 上野氏の論文によれば、腹上死の原因の56%が心筋梗塞や冠状動脈硬化などの心血管系、43%がくも膜下出血や脳出血などの脳血管系、そのほかが1%となっている。

 

 腹上死と聞くと、セックス中にポックリ逝ってしまうイメージを抱く人も多いかもしれないが、亡くなるのは行為後のほうが多い。

 

「行為中もありますが、行為後のほうが圧倒的に多い。心臓発作を起こす場合は、セックスが終わって眠りに入ったとたんに発作を起こします。

 

 一方、脳出血は行為中に発作が起きても、すぐには死にません。行為後にガーガー大いびきをかいて眠って、3日後だったり、1週間後に亡くなるんです」(上野氏)

 

(週刊FLASH 2018年5月29日号)

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