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佐々木忠80歳と村西とおる70歳が語る「わがAV道に悔いなし」
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.29 20:00 最終更新日:2018.10.29 20:00
村西 そして、松坂季実子(※7)は傾いた会社を救ってくれた女神です。彼女の作品は毎回、最低でも1万本は売れました。定価1万5000円の6割が儲けなので、1タイトルで軽く1億円。まるでお札をダビングしているようでしたね(笑)。
彼女は面接時、ラフなセーター姿で、私は巨乳だとわかりませんでした。しかし、スチールカメラマンが血相を変えて「監督、大変です。赤ちゃんの頭くらい大きいモノが胸についています」と。
ただ、当時はまだ巨乳は市民権を得ていませんでしたから、最初はこんなに売れる女優だとは思いませんでした。
最盛期は年に100億円を稼がせていただき、「御殿」と呼ばれるものも建てました。黒木の『SMぽいの好き』はショップがない地方のファンから現金書留で8万本の注文がありました。
代々木 それはすごいなあ。僕も稼ぎましたけど、100億はいってないですね(笑)。作品は1万本、2万本と売れるんですけど、その10倍は海賊版が出ていましたから。大手量販店に怒鳴り込んだこともありました。AVには権利がなかった時代ですからね。
村西 そうでございましたね。これからのAVについてお話ししたいと思います。私はSEXの水先案内人、人生のSEXパートナーとしてAVは残ると思います。
代々木 これからの男たちは受け身のSEXもしていくべきだと思う。本当の悦びは受け身にありますから。能動的に動いているときは、自分を思考でコントロールしている。その状態からは絶対にオーガズムが起きません。オーガズムは今という瞬間にしか起きない。思考している間に、今を逃します。
村西 至言でございます。私も70歳で、「まだエロ事師をやっているのか」と言われますが、そんなときはこう言うんです。「何言ってるんだ、代々木忠がいるじゃないか」と。ちょうど10歳違い。今でも目指すべき太陽、光のような存在なのです。
しっかりと握手を交わした2人。そのエロ伝説はまだ道半ばだ。
※7巨乳ブームを巻き起こした先駆者。AV引退後はタレントとして活躍
むらにしとおる
1948年生まれ 福島県出身 水商売から英会話教材、ゲーム機の販売を経て裏本製作で大儲け。AVに進出してからは「ハメ撮りの帝王」と呼ばれた。そのほか最新情報は、ツイッター(@Muranishi_Toru)にて
よよぎただし
1938年生まれ 福岡県出身 華道家から極道を経てピンク映画の助監督に。1980年代にAVメーカー「アテナ映像」を設立。これまでの監督作品は500タイトルを超える。近著『生きる哲学としてのセックス』(幻冬舎新書)。ブログ「週刊代々木忠」(http://blog.livedoor.jp/yoyochu/)
(週刊FLASH 2018年10月9日号)