スイーツの話で口説くオヤジも…専門家に聞く「出会いの技」

ハンバーグ王子

　オーバー40世代が出会いを求めて集うイベントが、密かに盛り上がっている。「本当に出会えるの？」「おじさんは相手にされないんじゃない？」……そんな疑問を解決すべく、出会いの専門家2人に、中年の勝ち方を聞いた。

「クラブやコリドー街（新橋）などは大人数が集まり、出会い頭に声をかけられます。そういう場所では、相手に魅力を感じるという点では、見た目やノリなど表面的な要素が占める割合が高く、中身が売りの中高年男性には不利です」

　こう断言するのは作家、社会学者として活動する鈴木涼美氏。たしかに40代男性にとって、人気出会いスポットで20代男性に負けないパフォーマンスを発揮するのは、至難の業。メディアで繰り返し紹介される「恵比寿横丁」や相席居酒屋などには、若い猛者たちが連夜押し寄せている。

　鈴木氏に、オーバー40世代の男性の「ポテンシャル」について聞いた。

「女性は男性の見た目が美しかったり体力があったりすること以上に、その人が生きていくうえで獲得してきたお金、地位、名誉、知性や文化に魅力を感じるので、十分チャンスはあります。

　路上ナンパや出会いパーティでは、へんに若者に媚びたり同じ土俵で張り合ってはいけません。若者と差をつけられる分野をうまくアピールできれば、十分に活路はあります。

　要は自分の強みが出せる場所、需要がある相手を見極められれば大丈夫です」

　続いて、人気グルメライター・ハンバーグ王子に、実践編として「グルメを通じた出会い」について聞いた。

「人気有名店の予約を取ったときほど、グルメ仲間が『グルメ女子』を連れてきてくれることが多いです。女性も、行ったことのない人気店に行けるため、まず断わられることはないですね。

　そこでお互い『次に行きたいお店』が共通していれば、次回に繫げて一緒に行くこともできます。グルメという共通の趣味での出会いは “美味しい” メリットしか感じないですね」

　グルメオフ会ならではの、落としテクも語ってくれた。

「既婚の方はご自宅でお食事される機会が多いのか、食べ歩きが好きな女性は、未婚の方が多い印象があります。スイーツ好きのおじさんが、その知識やウンチクで若い女性をゲットしている “美味しい” ケースも多いですね」

すずきすずみ
学生時代にAV女優として多数の作品に出演。大学卒業後、新聞社勤務を経て作家、社会学者に。著書は『「AV女優」の社会学』、『身体を売ったらサヨウナラ』など

はんばーぐおうじ
年間400食ハンバーグを食べる肉食系グルメライター。「ハンバーグブロガーkazukazuの鉄の胃袋」を運営。ハンバーグ王子として『王様のブランチ』（TBS系）などテレビ番組でも活躍

（週刊FLASH　2018年10月16・23日合併号）