こうしたAVファンのニーズに合わせ、老舗メーカーのアロマ企画は、26年にわたりフェチAVをリリースし続けている。ジャンルの「あり/なし」には最も敏感なメーカーのひとつといえるだろう。
「弊社は年に120本のフェチ作品を発売しています。今ではメジャーになっている『風俗・エステ再現』『ひたすらキス』といった特殊なジャンルを、マイナーなころから商品化し続けています。
キスひとつとっても、ユーザー様の好みは多様化していて、たとえキスフェチの監督作品でも、『これは違う! キスフェチの好きなキスじゃない』とご意見をいただくこともあります」(アロマ企画広報、以下同)
本誌読者アンケートでの「風俗・エステ再現」の結果をみると、メジャーという評価もうなずける。
【風俗・エステ再現/あり86% なし14%】
・あり派
「『エビ反り』は名作」(41歳 会社員)
「マッサージ中のチラリズムがたまらないです」(37歳 会社員)
「お店にもしこんなかわいいコがいたら……と妄想するだけで興奮する!」(44歳 会社員)
・なし派
「俺が知っている風俗と違いすぎてきつい」(38歳 会社員)
「これを見るなら風俗に行く」(50歳 無職)
では、現在はどのようなジャンルが流行っているのだろうか。
「パンチラ、下着ものは20年以上人気ジャンルですね。最近では、太腿フェチものが人気です」
作り手にまったく予想できないフェチが人気を博すことがあるそうだ。
「暴力的な作品は好かれないのですが、男性が女性の脚で首を絞められながら股間を触られる、『首四の字固め』という新ジャンルは意外なほど好評でしたね」
さらに、AVのジャンルで外せないのが、職業=コスチュームもの。本誌アンケートの結果は以下だ。
【職業もの「あり」得票ランキング】
同率1位:女子校生/77%
同率1位:教師/77%
3位:秘書/69%
4位:女子アナ/65%
5位:CA/62%
最も人気を集めたのは、作品数も多く定番となっている「女子校生」と「女教師」だった。「女子アナ」「CA」など華やかな職業よりも日常的で身近な職業の支持率が高い傾向にあった。
AVの可能性や僕らの欲望は無限大。今回調査したジャンルだけでなく、これらを組み合わせて再構築した、まったく新しいフェチ作品がこれから生まれ、楽しませてくれる日を望みたい。
(週刊FLASH 2018年11月6日号)