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「ネット風俗」で年収1000万円稼ぐ女たち
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2016.03.15 21:00 最終更新日:2016.10.12 13:20
“ネット風俗嬢”という言葉がネット上で生まれ、にわかに広がってきている。これはアダルトチャットサイトで稼ぐ女性のことである。
アダルトチャットとは、女性が自らのセクシー映像を有料でライブ配信するもの。客である視聴者は男性で、自宅でビールでも楽しみながらリアルタイムでセクシーな美女と、会話やエロライブを楽しむ。さらに、女性にメッセージを送ると、リクエストに応えてヌードなどを披露してくれるのだ。
国内系のチャットルームを運営するN氏は、「ルームが教えるノウハウを真面目に実践すれば、時給は3000〜3500円で安定してくる」と語る。だが、アダルトチャット業界には、月に100万〜200万円という莫大な収入を得る女性も存在するのだ。
5年前に“ネット風俗デビュー”したゆかりさん(25)は、いくつかのサイトを経て、現在はFC2でチャットをしている。さらに3年前からは自らチャットルームも運営するようになった。
「チャットは自分にとても合っていたみたいで、最初に接続したときに2時間で6万円ほど稼げてしまったんです。それまでキャバクラで働いていたのですが、チャットでこんな高収入が稼げると知って、バカバカしくなってしまい、すぐにチャット専業になりました。今はFC2がいちばん稼げますね。私の場合だと、1時間で10万円を切ることは、まずありません」
FC2は、ほかのサイトのように「パーティチャットは1分100ポイント(円)」というような定価がなく、価格は自分で設定できる。最初の数分〜十数分間を無料に設定し、ころ合いを見計らって有料に切り替えるのが大金を稼ぐコツ。
有料になったときに視聴する人数は、無料のときに集めた人数に比例するため、タダの配信に惹かれてやってくる客を、できるだけ多く集めておくことが大事なのだという。
「私やうちのルームのトップレベルのコは、無料時に2000人以上集めます。すると有料になっても100〜150人くらい観てくれる。外見は黒髪でアイドルっぽいコがウケます。
でも、外見よりも、どんなタイミングでどんな仕草をして、どんなことを言ってチャットの流れを作っていくかがもっとも大切です。あとはアングルを工夫してお客さんをそそることですね」
ネット風俗で稼ぐノウハウを蓄積したゆかりさんは、都心に家賃26万円で3LDKのマンションを借り、15人の女性を所属させている。チャットレディのときは、最高月収が160万円だったが、現在は、その収入をさらに上回る。
詳しい金額は教えてくれなかったが、所属女性の人数から想定すると、年商は億を上回っているはずだ。だが…、
「面接に来た女性の9割以上は、まったく稼げずに辞めていきます。2時間接続して数百円しか稼げなかった、などはざらにあることなんですよ」
主婦の彩花さん(31)は、日中自宅でアダルトチャットに接続して小遣い稼ぎをしている。ご主人を送り出して家事を片づけた後、パソコンの前で待機を始める。だが、そこに視聴者が入ってくることはほとんどなく、入ってきたとしても、有料まで持ち込めない。
「稼げる月で5万〜6万円。少ない時だと3万円くらいです。生活がかかっているわけではないのでかまわないですが、時給で考えると低いですよね」
彩花さんは1日5〜6時間、週5日、ネット風俗嬢として働いている。時給換算すると、500円以下である。
「夫にはチャットのバイトをしているけど、アダルト系じゃないから心配しないでと嘘をついています。実際は、裸になるだけじゃなく、いろいろしてみせるわけですが……」
全裸になってまでこの金額とは、あまりにも安い。だが、稼げないだけならまだいい。なかには悪徳なチャットルームもあり、女性を不当に安く使うケースもある。
ある女性は、FC2でハードな配信をしていたが、報酬は日給2万円だった。FC2の場合、ハードな配信をすれば1回2時間程度で20万〜30万円の売り上げが上がるという(当然違法行為だ)。
アダルトチャットは2001年ごろに始まったといわれる、新しいジャンルのアダルトサービスだ。それゆえ有象無象が入りまじりやすい。違法な行為がおこなわれ逮捕者が出たり、配信サイトそのものが摘発されたりするなかで、進化しつづけている。
(FLASH+ 2015年12月5日増刊)