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女医が教える「医学書エロスの世界」女性も自慰をして鍛えよ
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.11 20:00 最終更新日:2019.03.11 20:00
医療関係者だけが読んでいる高額な医学専門書には、脚色のない真実の「性知識」があった。専門用語から香り立つ「性の奥深さ」を、東京都内の大学病院婦人科に勤務する、高橋怜奈医師の解説を交え、紹介する。
●専門書:
『セックス・セラピー入門』(金原出版)
日本性科学会編
定価4500円(税別)
「性機能について書かれた日本語の教科書や論文はきわめて少ないため、たいへん貴重な入門書です」
高橋医師は同著についてこう語る。EDなどの性機能不全の臨床にあたる、おもにカウンセラーに向けた専門書だが、婦人科医、泌尿器科医にも広く読まれている1冊だ。
さっそくページを繰ると、《性交の時にオルガズムを感じる女性は1/3程度》と衝撃的事実が。そして《女性も自分でマスターベーションを行って、ある程度まで性反応を引き出す》方法もあると直球のアドバイス。
さらに、「早漏」の解説ページも明快に定義する。
《持続的ないし反復的に、膣挿入後1分以内に、その人が望む以前に射精すること》
挿入後30秒から1分が軽度、15秒から30秒が中程度、15秒以内は重度の早漏。治療には陰茎を刺激し、射精直前に刺激を中断する「ストップ・スタート法」が有用だという。
「勃起障害」の項には、以下のような判断基準があった。
《早朝勃起の有無を確認し、マスターベーションが可能であり、肝・腎機能も正常で、ひげも見た目に薄くなく、アルコール歴や、喫煙歴、そして服薬歴に問題がなければ、その勃起障害は心因性》
男性機能を保つには、にんじん、山芋、玉ねぎ、ニンニク、ブロッコリー、キャベツ、唐辛子などがいいという。
「セックスレス」の項では、結婚5年め、2歳の男児がいる32歳の男性からの相談が読ませる。妻は2人めの子供を望んでいるが、
《軽いキスなら何とかできるが、ディープキスは不可能。妻との間で性的な雰囲気を感じると身震いがする》というから深刻だ。
自慰を週に3、4回する夫の性欲は問題なし。薬での治療をおこないつつ、《妻を性的な眼で見て、想像を膨らませ》《マスターベーションの時は、昔の妻の写真で》。
そして、妻の性器、乳房以外の《素肌へのタッチング》や《一緒に入浴。(中略)ペニスを洗ってもらう》とステップアップできるそうだ。
そしてついに、妻と入浴中に、膣内射精を果たすという感動のプロセスが記されていた。
東京上野クリニック上野本院院長の、吉江秀和医師は語る。
「書かれていることは非常に重要ですが、セックスは挿入だけがすべてではありません。スキンシップでも満足感が得られることを、パートナーともども理解することも大切です」
一般向け役立ち度★★★★☆
(週刊FLASH 2019年3月5日号)