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イギリスで報じられた「陰茎の拡張手術」悲痛すぎる失敗例
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.12 16:00 最終更新日:2019.05.12 16:00
5月10日、英「ガーディアン」紙が、「陰茎の拡張手術には効果がなく、決してやってはいけない」と報じた。これは、英国内外1192人の男性が受けた21種類の手術結果を調査したもので、陰茎の変形、短縮、勃起不全、永続的なしびれ、壊死など重大な合併症が相当数あったという。
調査は性医療専門サイト「Sexual Medicine Reviews」に掲載されたもので、専門家の一人は「こうした手術はすべきではありません。人によっては3万ポンド(約430万円)、4万ポンド(約570万円)もの費用を払いながら、満足度は20%以下でしかないのです」と語っている。
実際に行われている拡張手術にはどのようなものがあるのか。ポピュラーなのが陰茎にヒアルロン酸やコラーゲン、自身の脂肪を注入する方法だ。そのほか、海綿体を引き出す靭帯剥離法、シリコンを埋め込む方法などがある。
別の論文でも、ひどい手術結果が報告されていた。2018年10月、「Journal of Sexual Medicine」に掲載された「性器拡大手術の合併症」という調査では、2002年から2016年の間に手術を行った患者たち11人の恐ろしい症状が紹介されている。
たとえば、48歳の男性が陰茎に脂肪を注入したところ、陰茎はじゃがいものようにひどく腫れてしまったという。この患者は、バナナのように陰部の皮膚を剥がして脂肪を取り除くことになったという。別の男性は、陰茎にシリコンを注射したところ、陰嚢の激しい腫れにつながった。また、感染症を発症した男性は、睾丸の一つを取り除く羽目になった。
医師の左門新氏が、陰茎の拡張手術についてこう語る。
「拡張手術で用いられるヒアルロン酸やコラーゲンといった医薬品自体は問題ありませんが、注入量や位置が適切でないと、本来ある組織を圧迫して炎症を引き起こしてしまうんです。また、注入されたものが体に吸収されてしまえば、拡大効果もなくなります。
そもそも拡張手術なんて、本来まったく必要ありません。大きくしたいと言う男性のほとんどは問題ないサイズを持っています。実際は7cmもあれば性交渉に問題ありませんが、コンプレックスにつけこんで、カネを儲けようとする医者がいるんですよ」
先のイギリスの報告でも、「注射と手術は、臨床試験以外では倫理的でないと考えられる」と結論づけている。男たるもの、サイズで戦わず、テクニックを磨いていく方がよほど望ましい。