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7年で刊行数は400倍に…「平成はヘアヌードの時代」と評論家

夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.23 20:00 最終更新日:2019.05.23 20:00

7年で刊行数は400倍に…「平成はヘアヌードの時代」と評論家

 

 昭和のヌードには、どこか「悲壮な覚悟」が漂っていた。ところが平成になると、一流女優、アイドルまでもが明るく裸身を見せるようになった。初期にバブルが崩壊し、閉塞感があった「平成」の30年間において、ヘアヌードはつかの間の癒しだった。


「巷間言われている、(女優・樋口可南子を撮影した)篠山紀信『water fruit』(1991年1月)が、ヘアヌード写真集の第1号ではないんです。

 

 平成元年12月発行の、荒木経惟『TOKYO NUDE』には13カ所、ヘアが載っています。それに、平成2年発行の篠山紀信『TOKYO NUDE』にも、21カ所、ヘアの写真があるんですよ」

 

 エッセイストでヘアヌード評論家の、井狩春男氏は語る。じつは篠山氏は、1989年1月号の「アサヒカメラ」にも毛が写った写真を発表していた。ヘアヌードは、平成とともに始まったのだ。  

 

 ヘアヌード写真集の刊行数は、平成元年が1冊、2年も1冊、3年が3冊だったが、4年が12冊、5年が78冊、6年が約250冊、7年が約400冊と、瞬く間に世に溢れた。

 

「平成13年くらいまで、すべてのヘアヌード写真集を手に入れていましたが、軽く1000冊ありました」(井狩氏)  

 

 このうち約100冊の写真集をプロデュースしたのが、高須基仁氏だ。 

 

「不思議なことに、『ヘアはいいけれど、おっぱいはダメ!』という女優もいた(笑)。俺もおいしい思いをしたけれど、女優も、脱げば数百万円が手に入っていたんだから、いい時代だったね」

 

 以下では、平成30年間に発売されたヘアヌード写真集から、大きく話題になった作品を紹介する。


【平成30年間「ヘアヌード写真集」ダイジェスト】

 

●1989(平成元)年
・『TOKYO NUDE』荒木経惟(マザーブレーン)

 

●1990(平成2)年
・『TOKYO NUDE―KISHIN SHINOYAMA』篠山紀信(朝日新聞社)

 

●1991(平成3)年
・樋口可南子『water fruit』篠山紀信(朝日出版社)
・宮沢りえ『Santa Fe』篠山紀信(朝日出版社)

 

●1992(平成4)年
・島田楊子『KirRoyal』遠藤正(竹書房) 
・荻野目慶子『SURRENDER』河合義隆(講談社)

 

●1993(平成5)年
・石田えり『罪―immorale―』ヘルムート・ニュートン(講談社)
・山本リンダ『WANDJINA』遠藤正(竹書房)
・杉本彩『ENFIN』川島文行(風雅書房)
・川島なお美『WOMAN』渡辺達生(ワニブックス)
・石原真理絵『Marie!』小沢忠恭(竹書房)
・宮崎ますみ『×× HOLY BODY』長濱治(勁文社)

 

●1994(平成6)年
・『きクぜ!』『きクぜ!2』加納典明(竹書房)
・武田久美子『Lady Casablanca』リウ・ミセキ(スコラ)
・大竹一重『ひとえ』沢渡朔(竹書房)
・三原じゅん子『Junco』荒木経惟(KKベストセラーズ)

 

●1995(平成7)年
・高岡早紀『one,two,three』篠山紀信(ぶんか社)
・大西結花『FLORE』渡辺達生(ワニブックス)
・林葉直子『Confession』小沢忠恭(竹書房)

 

●1996(平成8)年
・藤田朋子『遠野小説』荒木経惟(風雅書房)

 

●1997(平成9)年
・菅野美穂『NUDITY』宮澤正明(インディペンデンス)
・原千晶『Bora Bora』篠山紀信(小学館)

 

●1998(平成10)年
・葉月里緒菜『RIONA』篠山紀信(ぶんか社)
・杉田かおる『女優ごっこ』篠山紀信(小学館)
・小松千春『ten』宮澤正明(ワニブックス)

 

●1999(平成11)年
・高部知子『Objet D’amour』伴田良輔(モッツコーポレーション)
・小柳ルミ子『EL VENENO』小沢忠恭(バウハウス)
・井上晴美『LIVE』篠山紀信(幻冬舎)

 

●2000(平成12)年
・嶋村かおり『Legend』斉木弘吉(バウハウス)

 

●2001(平成13)年
・川上麻衣子『MAIKO KAWAKAMI』篠山紀信(小学館)

 

●2002(平成14)年
・松坂慶子『さくら伝説』毛利充裕(バウハウス)

 

●2003(平成15)年
・下田美馬『下田美馬写真集』橋本雅司(ワニブックス)

 

●2004(平成16)年
・かでなれおん『はだかのれおん』篠山紀信(朝日出版社)

 

●2005(平成17)年
・荒井美恵子『Goddess』沢渡朔(バウハウス)

 

●2006(平成18)年
・叶美香『Sweet Goddess』叶恭子(バウハウス)
・小島可奈子『MOON & SUN』毛利充裕、橋本雅司(バウハウス)

 

●2009(平成21)年
・叶恭子『Koko』大川直人(小学館)
・hitomi『LOVE LIFE2』高橋ヨーコ、舞山秀一(幻冬舎)
・細川ふみえ『Fumming』篠山紀信(講談社) 

    
●2010(平成22)年
・草刈民代『BALLERINE』渞忠之、瀬戸秀美(幻冬舎)

 

●2011(平成23)年
・田畑智子『月刊NEO 田畑智子』松井康一郎(イーネット・フロンティア)

 

●2012(平成24)年
・後藤理沙『LISA GOTO at NUDE』佐藤学(講談社)
・西本はるか『SHAPE』西田幸樹(講談社)
・小向美奈子『CLIMAX!!!』清水清太郎(双葉社)

 

●2013(平成25)年
・今井メロ『Mellow Style』西田幸樹(講談社)

 

●2015(平成27)年
・祥子『祥子 愛にゆく人』西田幸樹(小学館)

 

●2016(平成28)年
・高橋しょう子『たかしょー』西田幸樹(講談社)
・坂口杏里『What a day !!』上野勇(講談社)
・中島知子『黒扉 KOKUHI』西田幸樹(講談社)

 

●2017(平成29)年
・村主章枝『月光』アンディ・チャオ(講談社)
・佐藤寛子『1262』笠井爾示(光文社)
・LiLiCo『絶夜』加納典明(双葉社)

 

●2018(平成30)年
山咲千里『NEW EARTH』下村一喜(講談社)

 

※ヌード写真集は、【被写体『作品名』撮影者(版元)】で紹介

 


(週刊FLASH 2019年6月4日号)

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