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やる気も精力も甦る「男性ホルモン」オヤジこそグラビアを!
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.04 16:00 最終更新日:2019.06.04 16:00
上のチェックリストは、和田先生が作成した、LOH症候群かどうかを確認するためのチェックリストだ。3個以上あてはまっているなら、すでにテストステロンの低下が始まっているという。
写写丸があてはまったのは、5個。がっかりしながら採血を受け、検査にまわしてもらう。米国の検査機関で調べるため、結果が出るのは1週間後だ。
和田先生に、加齢のほかに男性ホルモンが低下する原因を聞いた。
「やはり食生活ですね。肉をあまり食べない、という方たちは、男性ホルモンが減りがちになります。コレステロールは男性ホルモンの材料となるので、数値が低いのはむしろ危険なのです。
それから、ミネラルの一種である亜鉛が、男性ホルモンの生成にとても大きな役割を果たしていることがわかっています。昔から精がつくといわれている肉や牡蠣、レバーには、亜鉛が多く含まれています。理にかなっているんですね」
ちなみに、男性ホルモンが多いと、髪が薄くなるという話を聞いたことがあるが、実際はどうなのか? チェックリストを見ると、髪が薄くなるのはむしろ、LOH症候群の前兆のようだが……。
「たしかに、男性ホルモンのなかでも、悪玉といわれている『ジヒドロテストステロン』が多いと、髪が抜けて、前立腺肥大にもなりやすくなります。年を取ると、体内である種の酵素が増えて、テストステロンをジヒドロテストステロンに変えてしまうんです。
ただジヒドロテストステロンは、男性ホルモンとしてのパワーも強いのです。『髪が薄い人は精力が強い』というのは、そんな理由からです」
その酵素の働きをブロックする薬が「プロペシア」。当初は悪玉の男性ホルモンを抑えるために作られたが、副作用として、薄毛の治療に効果があると判明した。おかげで現在では、そちらのほうで有名な薬になっている。
「プロペシアで善玉のテストステロンを増やしてあげれば、精力もつくし、髪の毛が薄くならない。前立腺肥大の予防にもなります」
採血から1週間。写写丸の検査結果が出た。それが上の写真の「総合検査報告書」だ。
「テストステロンの基準値は1.92から8.84ですが、写写丸さんの場合は3.12。基準値内ですが、うちのクリニックでは、若いころのような気持ちを取り戻したいなら、『6以上』の数値を目指します。
テストステロンを補充したほうがいいと思います。そうすれば、筋肉がつきやすくなり、頭もシャキッとして、元気になれますよ」
テストステロンの補充療法は、日本では筋肉注射製剤がもっとも多く使用されているという。そのほかに海外ではクリームや飲み薬など、皮膚に塗布する製剤が使用されている。
写写丸の場合、数値が極端に低いわけではないので、塗り薬や注射の必要はないということで、ひと安心だ。
「注射では、『デポ剤』というドロドロした薬剤をお尻に打ちます。そこから少しずつ薬が溶けていくんです。2、3日で効果が出てきて、1回で約3カ月、効果が続きます。うちでは、注射が1回9万円。飲み薬は1カ月で2万円です」
かつては血液検査の結果でPSA(前立腺特異抗原。この値が高いと前立腺ガンが疑われる)が高い場合や、前立腺ガンの治療歴のある人に対して、テストステロンの補充療法を施すのは、病状を悪化させると考えられていた。
しかし、ここ20年の研究で、テストステロン補充が前立腺の病気を悪化させないことが証明されている。ただし、子供を作る希望がある若い男性は、長期にわたって直接的なテストステロンを補充する場合、専門医と相談する必要がある。
「年をとっても『FLASH』のグラビアやAVなど、エッチなものを見たほうがいいでしょう。欲を持って生きることで、脳が『テストステロンを出しなさい』と命令するようになりますから。性をタブーにすると、老け込んだ年寄りになってしまいますよ」
写写丸も、編集部に戻っていま一度、本誌を読み返します!
(週刊FLASH 2019年6月11日号)