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ハゲ頭と女性が性行為…AVに革命をもたらした監督が登場した
夜バナFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.11 20:00 最終更新日:2019.06.14 14:21
いまAV界では、ひとりの鬼才がヒット作を連発している。その人物こそ、SODに所属する「サラリーマン監督」の木村真也氏だ。業界関係者から「AV界の是枝裕和」と称される木村監督登場の背景を、アダルトメディア研究家の安田理央氏はこう解説する。
「DVDはテープと違い、ドラマ部分をチャプターで飛ばしてしまうため、AVのドキュメンタリー的な映像やドラマはなくなり、カラミだけになりました。そんな状況では、アイデアを持った監督は生まれにくくなり、どの監督も売れる、売れないのみを意識します。
むしろ、売り上げで即人生を左右されない社員監督のほうが冒険できるのではないでしょうか。SODは『500人SEX』やサーキット場を借り切っての撮影など、いい意味でバカなことをやる会社でした。そんな社風から木村監督のようなユニークな人材が生まれたのかも……」
AV男優のピエール剣氏は、ほかの資質を指摘した。
「現場では周囲に気を遣い、女優と男優のよさを引き出す監督ですが、それだけでなく、プロデューサー的に鋭い目で現場全体を俯瞰で見ているんです」
さらに、出演者からの信頼も厚い。『トキトメ』シリーズなど、木村作品に欠かせない杉浦ボッ樹氏は監督の魅力をこう語る。
「木村監督は、とにかくあり得ない発想の持ち主。『ハイレグ介護レディのお仕事』という作品では、老人役の私が介護レディとセックスするのかと思ったら、私の禿げ頭に巨大なディルドを装着し、私の頭と女性がファックしたんです。ほかの監督には絶対にできない発想ですよ!」
セクシー女優の唯井まひろは、木村監督の2面性を指摘する。
「木村監督はとっても優しくおっとりした印象の人なのですが、エロへのこだわりは、人一倍感じました。私のデビュー作のフィニッシュは全部顔でしたし。今度は攻め系の作品を撮ってほしいです」
木村監督自身は、自己の経歴が作品への関わり方に大きな影響を与えたと自己分析している。
「新卒未経験で業界に入ったおかげで、機材の使い方から現場での振舞いまで、すべてをゼロから学べました。AVでは映画やテレビと違い、専門分野だけでなく、すべての技術が求められるので、必然的に撮影や編集も身につきました。
僕は予算やスケジュールも厳守しつつ、本編だけでなく、ジャケット撮影やサンプル動画の内容、プロモーションまですべてにこだわり、コントロールして作品を世に出したいんです。
たんに監督するだけでなく、デビューした女優さんの人生を背負う立場でもあるので、そこは意識して取り組んでいきたいですね」
最後に、木村監督は今後の業界をどう見ているのだろうか。
「VRや2.5次元、CGがより活用されるでしょう。体液の量をCGで増やしてもいいですし、静止画をフォトショップで写真修整するように、動画を加工して、より刺激的でエロマンガ的な表現が可能になると思います」
(週刊FLASH 2019年6月11日号)